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御伽噺  作者: 実嵐
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マニュアルがあったとしても・・・

「上条さんはな、高橋絵里のことを疑っていたらしいんだ。警察も組織だからとか言って政治家には頭が上がらなかったんだよ。だから、従うしかなかった。けど、今は違う。」

ライフオブも窮地になっていることを小関は気づいているだろう。それを変えるためなら手段を択ばない。選んでしまったら別の手段が浮かばない可能性も少なからずあるのだ。草間は聞いていると会議が始めるとか周りが騒がしいようだった。

「お前は犯人が分かっているんだよ。だから、証拠を欲しがったわけだ。めぼしはついているだろうな。」

「あぁ、写真さえあれば全てつながってしまうんだよ。ただ、対談場所に来るかは疑問だがな。」

犯人は大手の会社にいて立場はまだ下だ。それに加えてライフオブとの関係もある。きてもおかしくはないのだ。何処かを覗いているかのように思うのも笑えてしまう。三枝はテレビを眺めている。

「コメンテーターが掌を返したかのように非難しているよ。困ったものだね。人気者は・・・。世の中の話に会わせていかないといけないんだから。」

「そうだな。だからといってファンだといってなんだかんだと言い合っていたらファンじゃないとしか思えないけどな。ファンとしてのプライドというよりは匿名でマウントを取っているだけにしか見えない。本人たちが仲良くしていれば黙ってみていればいいんだ。くだらない外野の争いなんて無駄な時間を費やすだけで何も生み出さないからな。」

ネットとかでは匿名であったら何を書いても許されるとでも勘違いしている人も多数いるだろう。そんなのを繰り返したところで何を生み出すわけでもない。ゴミを生み出し、埃のように文字を散らしているのだろうか。三枝も同じような光景を見たが、全く面白いともうれしいとも思わなかった。わけもなく本人抜きで話を進めているようにしか思えない。

「まぁ、お前も似たようなものなんだから気をつけろよ。」

「わかっているよ。宴に会ったとしてもだ。争うを見てるほどの余裕もないけどな。」

言葉に気を付けようともしない政治家は薄い反省を繰り返して同じことをして、わいろを受け取るのだ。口先では受け取っていないと言い訳を言っていてもまるで受け取って返したといっている人も含まれている。それすらも気づいてないのだとしたら・・・。そんな関係者を生み出した法案は悪しかないのだ。天下り先を新しく生み出したに過ぎないのだ。それを思うと全く裏切者を何人生み出せば気が済むのかと問う必要がある。理解していない言葉を口から出すのかとも・・・。

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