Taboo
この物語は短編である
禁句
近未来
地球は争うことをやめ、話し合いの結果
地球上からありとあらゆる兵器を少しずつ無くすことを決めた
このものがたりは皮肉にもその平和が裏切られる物語である
リズン
(関東は全滅か・・・北のほうはみんなやられたみたい・・・機械兵器の攻撃が始まってからまだ一ヶ月しか経ってないのに日本人はほとんど海外へ。
私は家族などのの事情があるから日本から離れられない
父親は病で病院から抜け出せない。医者はもう海外へ逃げてしまった・・・残ったのは私だけ・・・
今まで山ほどお金を貰っているくせに逃げるときは逃げる・・・当然と言えば当然だ
皮肉にも食料も水もすべて不自由しない・・・
だ が そ れ が ま ち が い の も と で あ っ た 。 い ま ま で な に ふ じ ゆ う な く く ら し て き た わ た し へ の ほ う ふ く か ・ ・ ・
ブザーも防犯ベルもないこの病院は危険極まりないと何故気付かない
自らの愚かさを攻めつつも私は深い眠りへとついていった
リズン『ここ・・・は?』
?『病院だ。君は奇跡的に助かったのだよ』
リズン『お父さんは?』
医者であろう人物は首を横に振った。
リズン『いゃあああああああああー!!』
アンメルン『私は先の日本・・・嫌・・・元日本であった場所を調べてきました。機械兵は活動を一時的に停止しています。』
将校A『何故、停止と?』
アンメルン『これはあくまで推測なのですが、彼らは充電しているのではないでしょうか?』
将校B『充電か・・・』
アンメルン『一機でいい・・・機械兵の確保を・・・』
大佐『認められんな!!いいか?あの兵器がどれほど危険なのかは君もよく知っているはずだ!!我々は手を尽くしたのに奴らには傷一つつけられん!!なのに捕獲だと?』
アンメルン『ですから・・・機械兵が停止している間に・・・』
リズン『あの・・・』
アンメルン『なにかな?』
リズン『先ほどの話を・・・日本代表として聞いていました・・・あの・・・私にお手伝いできることは?』
アンメルン『駄目だ・・・何の武装もなしで機械兵に対抗できるわけがない。それに君は非戦闘員だろ?女の子は戦争には参加しないほうがいい』
リズン『古いタイプの人間なんですね。大事なときなのに大人しく閉じこもってて、変なポリシーをもって・・・それではなんの解決にもならないでしょ?』
アンメルン『ずばり厳しいところをつくな・・・いいだろう・・・私と君で機械兵に対抗できるとは思えんが・・・有効な武器は科学者の観点からある程度は推測できたよ・・・』
リズン『これが・・・武器?ミサイルとかロボットを想像していたけど』
アンメルン『それは想像ではなく妄想だな。その武器は簡単に言うとスタンガンだ。ただのスタンガンではなく強力な電流を流し込む武器だ。電流は1・36ジグワット。これは電流に耐えるためのスーツ・・・』
リズン『これは?』
アンメルン『髪を守るためのものだよ。そんな凄まじい電圧では髪の毛が燃えてしまうからな』
リズン『移動方法は?』
アンメルン『正式な作戦ではないから報道のヘリを使う。携帯電話は使えんだろうから無線で連絡をとる。武器の使い方だが。電流は最大で2・3ジグワットまで出すことができるが、ロックしてある。解除するためには君の指紋か目で認識できる。万が一悪用されでもしたら大変だからね』
キニキス『自分は、日本にはまだ生存者がいると・・・!!』
メイト『お前はそのためだけに自分の命を捨てるのか?まぁ、お前のゴミのような命はいい。それよりも貴重な航空戦力は譲れんな』
キニキス『くっ・・・』
二条『では、大尉は核を使う可能性があると?』
??『そうはいいきれないが、もう事態はそこまで進んでいると言うことだ。ん?これはアンメルン博士』
アンメルン『斎藤!!随分探したぞ!!まさか生きていたと・・・』
斎藤大尉『はい・・・機械兵にはたくさんの部下がやられました。ん?そこの女性は?』
リズン『どうも・・・』
どうも私は年上の人に弱い・・・
アンメルン『機械兵に父親を殺された日本人の生き残りだよ』
斎藤『では、例の?』
アンメルン『ああ、佐伯財閥の長女だ』
斎藤『ハーフだったとは・・・しかし、何故このような場所に?』
アンメルン『実は・・・』
斎藤『では、二人だけで機械兵に対抗すると?』
二条『無謀すぎる!!我々二人も!!』
アンメルン『機械兵に対抗できる武器は一つしかない。君たちには後方支援を頼む』
斎藤『・・・』
リズン『・・・』
斎藤『少しいいか?』
リズン『えっ?ええ』
斎藤『君は自分の父親の敵討ちをするつもりだろうが、恨みや復習だけで勝てる戦いではないぞ。君は女なんだから、もう少し慎重に行動するべきだ。』
リズン『大尉の考え方も甘いんですね。幻滅しました。大尉はもう少しマシな人かと思っていたけど』
リズンは走り出す
斎藤『リズン!!待ちたまえ!!』
リズン キニキス 『きゃっ うわっ!!』
リズン『いたたたた・・・』
キニキス『いってー十トントラックにぶつかりでもしたか?』
リズン『しっつれいな奴ね!!私はこれでも・・・』
キニキス『あれ?俺の鍵が無い!!どこだ!!どこだ!!』
リズン『人の話聞きなさいよ!!』
キニキス『なんだこれ・・・スタンガン?』
リズン『駄目!!』
キニキス『そっかー護身用か・・・まぁいいか・・・貰っていこう』
リズン『ちょっと!!返しなさいよ!!』
キニキス『俺のだ』
リズン『私の』
キニキス『俺の』
リズン『いいから返せ!!』
キニキス『いってーハイヒールで殴りやがったな!!このゴリラ女!!』
リズン『煩い!!チンパンジーのくせに』
キニキス『黙れオラウータン』
リズン『なまけもの!!』
もういい・・・私の出会う男はこんなのばかり
もうどうでもいいわ
きっと私には男運が無いのよ・・・