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第4章 午後5時、晴天の戦略(由美子)
「勝ちたい」
そう思ったのは、人気とかじゃなくて、ちゃんと“探究”したかったから。
晴れの良さを伝えるために、私は作戦を立てた。
まずは、クラスのみんなから“晴れの日の思い出”を集める。
「運動会のリレーで勝った日」
「家族でキャンプに行った日」
「好きな人と写真撮った日」
どれも、太陽の下で輝いてた。
次に、理科室の先生に聞いてみた。
「晴れの日って、脳にいいんですよ。太陽光を浴びるとセロトニンが出て、気分が安定するんです」
やっぱり、科学的にも晴れは“元気の源”なんだ。
さらに、ネットで調べてみた。
「晴れの日は太陽光発電が最大効率になる」
「観光地の来場者数は晴れの日に集中する」
「晴れの日の写真は“青空効果”で印象が良くなる」
…よし、これで論理も感情もそろった。
パワポでスライドも作り始めた。
タイトルは「晴れがくれる、明るい未来」。
でも、ふと手が止まった。
俊太のことが、頭に浮かんだ。
あの時の「雨って悪いんですか?」って言葉。
なんか、まっすぐだった。
ちょっとだけ、胸がざわついた。
でも、私は晴れの代表。
ちゃんと伝えなきゃ。
探究って、そういうものだから。
発表対決まで、あと 4日




