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お天気裁判   雨の逆襲  作者: 双鶴


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3/9

第3章 午後3時、雨雲の決意(俊太)

「雨の良さって、なんだろう」

放課後、図書室の静かな空気の中で、俺はひとりつぶやいた。


晴れの良さは、すぐ思いつく。

でも雨って…濡れるし、傘いるし、靴下までジメジメするし。

由美子に勝つには、ちゃんと理由が必要だ。


理科の棚を探してたら、気象の本を見つけた。

『天気のふしぎ図鑑』っていう、ちょっと古めのやつ。

パラパラめくってたら、面白いことが書いてあった。


「雨音には“1/fゆらぎ”があり、心を落ち着ける効果がある」


…いちえふ?

なんか理系っぽくてカッコいい。

しかも、雨音ってリラックス効果あるらしい。

それって、由美子の“セロトニン”に対抗できるかも。


さらに読み進めると、


「雨の日は交通事故が減る傾向がある。人が慎重になるため」

「植物は雨で葉の裏まで洗われ、光合成が効率よくなる」

「雨の日の匂い“ペトリコール”は、土と植物が生きてる証」


…雨って、意外とすごいじゃん。

俺、ちょっと感動してた。


でも、由美子のことを思い出すと、胸がモヤモヤする。

彼女に反論するってことは、嫌われるかもしれない。

それでも、俺は雨の名誉を守りたい。


図書室を出ると、外はまだ雨だった。

傘をさして歩きながら、ふと思った。


「雨って、静かに頑張ってるんだな」

誰にも褒められなくても、ちゃんと役に立ってる。


俺も、そんな雨みたいに、静かに戦ってみよう。


発表対決まで、あと 5日


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