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017 雨音デクレッシェンド
はねる はねる
転がる 混ざる
窓に手をあて眺める
すべる すべる
落ちる 弾ける
窓越しに冷たさを感じる
忘れていた感情
小さな雨が集まり届ける
体が疼いて
1人静かに家を抜け出す
体に粒が染み入る
体の奥に潜む氷の自分が
少しずつ溶けていく
はねよ はねよ
飛ぼう 駆けよ
わたしと遊ぼう滴達よ
すべろ すべろ
消えよ 洗え
地面に書かれた負の感情を
泣けないわたしの代わり
頬を滴が次々と伝う
重い過去も
全て流してくれる
粒が染み入る
体の奥に潜む氷の自分が
少しずつ溶けていく
うたえ うたえ
聞こゆる 雨歌
優しく奏でる命の源
とめる とまる
飾る雨粒
至るところに宝石が残る
そして虹色の幻影現れて
それらはみんなきらきら光る
流した過去も
きらきら光る
わたしはそして
次の日また
笑えるようになれるんだ
はっぴーばーすでーMy friend!