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4日目 [リリー]
4日目
昨日机が喋ったのだ、だけど実際には机じゃなくて喋ったのは僕のタブレットだ、僕のタブレットはAI機能が付いていて僕の声に反応する、だけど今はもう亡霊だ、喋れるけれど僕の声は誰にも聞こえない、音にならないんだ、だってそうだろう?もし幽霊の声が聞こえたらこの世界はおかしくなるだろしさ。
だから僕は不思議に思った、なぜ認識できないはずの僕の声をこのAIは捉えているのか、けれど謎を解明する手がかりになるかもしれない、「ねぇ、なぜ僕の声が聞こえるの?」
するとタブレットは「すみません、それはできません」
そう帰ってきた希望が見えてきたかもしれない、なぜだか理屈は分からないがタブレットのAIは使える、AIを起動させるにはリリーと呼ぶ、リリーこそAIの名前だ「リリーメモを開いて、僕の言うことを記録して」
そう言うとリリーは「かしこまりましたご主人様」
そう言って僕の言葉を記録し始めたんだ。