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時戻りの愚者  作者: ランファン
1/8

~愚か者は世界を救う~

「翔人ーー!ご飯よー!」


そんな声が聞こえ俺、藍吟翔人は目を覚ます。

身だしなみを整え制服に着替え2階から下に降りる。下に降りると母と父が食卓に付き翔人を待っている


「おはよう、翔人いい朝だな!」


「おはよう、翔人朝ご飯早く食べましょ」


そう2人は声を掛けてくる

今日の朝食は焼き鯖に味噌汁、白米に沢庵というThe日本食と言うような朝食だ。


「おはよう、父さん、母さん」


そう言いながら俺は食卓に付き手を合わせて


『いただきます』


と声を合わせて言い、食べ始めた。それにしても相変わらず美味しい。


「そういえば最近、高校生の行方不明者が数人出てるらしいわ、翔人も一応気を付けなさいよ!」


「一応ってなんだよ……まぁ、気を付けるよ」


「よし!翔人!いつも通り飯食い終わったら模擬戦だぞ!そんなことがあるんだ!いつもより厳しく行くぞ!」


「いつも厳しいだろうが!何かと口実作って更に厳しくしようとすんの辞めろ!」


そんなこんなで会話しながら朝食を食べ終わり少ししたら父と一緒に道場に向かう。父は道場で剣や護身術を教えるなどして生計を立てている。そのためか俺は幼少期から父にスパルタで鍛えられており師範代くらいの実力を持っている。そして父のせいで熊と素手で戦わされたり何故か紛争地帯に放り込まれたりで生存能力だけは高いと思っている。考えている内に道場に付いた、いつも通り体を解してから木刀を手に取る


「翔人、今日は全力でかかって来い!ここで全力でやらないと後悔する予感がする、真剣に持ち替えろ!」


俺は物申そうとしたが父の気迫と本気の表情からその言葉を飲み込み真剣を手に持ち父に向けて構えた。相変わらず父の気迫はとても強い。剣を握った瞬間まるで鬼と対峙してるような錯覚を覚える。


「切り殺すくらいの気迫で来い、でないと殺してしまうかもしれない」


父の何処か焦ったような早口な言葉に違和感を感じつつも何時もの様に意識を拡散する。


「わかった」


両者数秒見合い先に翔人が斬りかかった。正面からの様子見の一閃、父は剣の腹で一閃を流し予想していた俺はすぐに剣を自分の元に引き戻し再び見合った。


「良い切り込みをするようになったな、翔人」


「あっさり流しておいて良く言うよ」


次は父が斬りかかって来た、最初は右上からの袈裟懸けに一閃、何とか受け止めると返しの逆袈裟を放って来たそれを紙一重で避けて反撃に横に一閃するように見せ掛けて受け止めようとする父の剣を服が切り裂かれながらも避けて流れるように首もとに剣を突き付けた


「俺の負けだ、強くなったな!翔人!これで免許皆伝だ!おめでとう!」


「あ、ああ……ありがとう、でもどうしたんだ?唐突にこんなことを始めて驚いたぞ?」


「それはさっきも言った通りここでやらなきゃ駄目なような気がしてなそれだけだ」


「なんだよそれ……」


俺は呆れながら学校いかないといけないので片付けを初め、シャワーを浴び制服に着替えた。そしてバックを持ち準備を済ませると


「行ってきまーす!」


と言い家を出て学校に向かった。いつも通りの待ち合わせ場所で幼なじみ2人と合流する


「おはよう翔人、今日はいつもより遅かったな?」


「ちょっと翔人!遅いじゃないの!」


この2人は幼なじみの光進 優希と安藤 美之だ

優希は茶髪黒目の優男と言えるようなイケメンで

美之は黒目黒髪のボーイッシュとでも言えるような長身の美少女だ、いつもこの2人と一緒に登校している

今日は疲れたためにシャワーだけでなく風呂に入ったら寝てしまい時間に遅れてしまったのだ


「て言うか翔人?お前その腰に差してる剣……」


そう言われて腰を見てみると確かに朝使った剣が差してある


「やべっ!朝使ったまま持ってきちまった!すぐに戻してこないと……」


「ただえさえ遅れてるんだから早く戻して来なさいよね!授業に遅れたらただじゃおかないわよ!」


怒られる様を想像して顔を青くしながら急いで家に戻ろうとすると突然足元が光だし、下を見てみると魔法陣が浮かび上がっていた。


「なんだよこれ!動けないぞ!」


「なによこれ!」


そんなことを言っている様子を俺は冷静に見ていた、いつも読んでいたライトノベルと状況が似ているのだ

驚いて動けないで居ると魔法陣が一際輝き目を開けたら景色が変わっていた、そこは煌びやかな装飾を施された宮殿のような場所だった、前には玉座があり周りには騎士のような装いをした人と煌びやかな貴族のような装いをした人がこちらを見ていた周りを警戒しながら見回していると玉座に座っていた人物が喜ばしいことのように


「おお!召喚は成功したのか!」


と、叫んだ、突然の事に驚いている美之は叫んだ


「あんた達誰!?ここ何処よ!?」


すると玉座の前に立っていた騎士が今にも飛び掛ってきそうな形相で


「国王の御前で不敬だぞ!小娘!」


と言ってきた俺は咄嗟に美之の前に剣を抜き構えたが

国王と呼ばれた人物が


「よせ!勝手に呼んだのは儂らなのだ、勇者様方、失礼した。剣を収めて欲しい」


と言い騎士を停めた、騎士は不承不承と言った様子で下がって行った


「剣を収める前に説明してもらおう、俺達は何故ここに居るのか、貴様らは誰なのかを」


「ふむ、しょうがないか……まずこの国はへキシル王国、幾つかある人間の国の一つだ。」


ふむ、やはりこの装いと髪の色を見るにここは日本では無いようだ。話し始めた国王とやらは白髪混じりの金髪碧眼の正に外国人と言うような筋骨隆々の男だ。


「次は君たちを呼んだ理由だが…今人類は滅亡の危機に瀕している!理由は魔王率いる魔物、魔族の侵略の所為だ…」


魔族等がいるファンタジー的な世界観らしい。魔法とかも有るのだろうか?使えるのなら使ってみたい。


「蔵書は残っていなかったが初代国王が生きていた頃は魔族と共存してたらしい。だが先々代国王の頃に見た目が不気味程度の理由で徹底的に虐げたらしくそれが理由でで人類を恨んでいるそうだ。」


これは…何とも言えないな…魔族というのが何かわからない今は黒人差別のような人種差別の可能性が捨てきれない…慎重に行動しなくては。


「それを知らなかった私達は交渉したのだが決裂してしまい侵略が始まってしまった……兵を出したり冒険者を支援したり色々抵抗してはみたが上級魔族や幹部が出てくると戦線が崩壊してしまってもう我らの力ではどうにもならん……そこで一縷の希望に掛けてこの国に伝わる勇者召喚を行ったのだ!君達には悪いとは思っているがこれしか手段が無かった……できるだけの支援はするし褒賞は用意する!どうか……どうか!この世界を救っては下さらぬか!」


と、頭を下げてきた。こちらに懇願して来ている異常一先ずの危険は薄いと思いとりあえず剣を鞘に収めた。そうすると優希が


「切迫した事情は分かりましたがそこの1人は兎も角、俺たち2人は戦闘などやったことも無い学生です。その辺はどうなんですか?」


「召喚された勇者は素質が高く神の加護という特殊なスキルも授けられると言う……ステータスオープンと唱えてみて下され」


と、へキシル王が言うので試しに小声でステータスオープンと言うと目の前に半透明のウィンドウが浮かび上がって来た。どうも他人には見えないらしく他のふたりも虚空を眺めて驚いている。さて、俺のステータスはどんなものなのだろう。魔法とか使えるのかな?


________________________


ステータス

Lv1


HP 500

MP 300


STR 120

AGI 90

STM 80

VIT 50

RES 10

DEX 30


スキル

剣術Lv9 弓術Lv4 武術Lv6 槍術Lv2 算術Lv3 隠密術Lv8

短剣術Lv4 暗殺術Lv6 料理Lv1 気配察知Lv7


加護

蟾サ縺肴綾縺


称号

戦場の悪魔 殺戮者 暗殺者 剣術師範 死線を超えしもの

________________________


ふむ、MAXが幾つか分からないがまぁまぁスキルはいいんじゃないか?ほかの2人にも内容を聞いてみるか等と思い動こうとすると突然頭の中にけたたましい程の音声が鳴り響いた。


???『藍吟 翔人のステータスへの適応を確認、対応したアーツを入手します』


『アーツ【スラッシュ】を取得しました。』

『アーツ【ダブルスラッシュ】を取得しました。』

『アーツ【ハイドスラッシュ】を取得しました。』

『アーツ【サーチ】を……………………


余りにも多くの情報が一気に流れ込んできて処理しきれずに俺の意識はそこで暗転した……


翔人が王に対しても高圧的なのは一応は誘拐と言う可能性があり、2人を守る為です

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― 新着の感想 ―
[一言] 新着投稿から検索しました。 とても、読み易いですね。 参考になります。 私は、読む方も書く方もやってます。 お互い頑張りましょう! よろしくお願いします。
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