1-7 情報たち
驚くほど短いです……
「薄い茶色の髪で、肩のところで切りそろえられていて、身長は君ぐらいで、そして、何よりかわいい……」
有力な情報の数々、ありがどうございます。
「……だが、最近は、全く会えていない……地下の一番奥に人質として囚われている……」
「私は、一人の父親としての責任を果たせなかった……そして国すらも……すまない、私の力ではどうすることもできない」
だいたい事態が読み取れる。
「だから、頼む。娘だけでも助け出してくれ」
「いえ、たぶん大丈夫です。問題ないですよ」
軽く言ってしまった。まぁ、強そうな人はいなさそうだし。
「いいや、大陸第4位の魔法つかいギリメスがいる。さすがのシト殿でも勝てないだろう」
「そうかもしれないですね」
この下界の力はまだ掴めない。
油断は禁物かな。
「しかし、だ。魔法つかいギリメスは私の仲間だ安心してくれ」
「陛下の名前を出したら、助けてもらえないのではないでしょうか」
偶然見つかったら厄介だそうだ。
姫を助けることさえできれば、自由にできる。
「万が一に見つかった場合、無力化しますのでご了承を」
一応の確認を。
「いや、ヤツが一番この国では戦力だ。そして、人を感知する魔法を使える。見た瞬間に逃げてくれ」
「はい、わかりました」
その人をどうにかしないと始まらないと思う。
初めは、交渉。無理なら無力化。
その後、場所を教えてもらい行動を開始した。