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1-12 予想外の夜2


 闇夜の中、創造者が、薙ぎ払うように腕を横に振る。

 5つの剣のうちの1つが、向かってくる。


 持ちてが金を基調とした綺麗な剣。

 しかし、創造者が作れる中でもランクの低い武器である。


 そう、そのくらいのレベルであれば、問題なく無力化できる。

 そして、天界人の頃はの話だけど、フェイクにしては、やり過ぎだ。

 無詠唱は、最低限行うのが、あの時の常識だった。

 そうしなければ、瞬時に、無に帰ってしまう。

 

 だから、ではなく、できない。

 

 ほんとに、創造者なのか? 

 ふと、そんなことを思った瞬間。ただ、1つ。

 当たり前だからこそ、見逃してしまった疑問が頭によぎる。


 

 剣の、一本がシトに迫る。

 先の兵士の一振りと比較にならない程の速さではあるが、

 鋭い剣の刃はシトに届くことはなかった。


 その前に無詠唱で使用した、破壊の力で虚空へ消えていった。


「何をした?」


 静かな地で響く、彼女と呼べる高い声。

 しかし、動揺が伺える、少し震えた声だった。


 

 それでシトは、確信した。

 破壊の力。そして、無詠唱を知らない。


 

 教えてもメリットがない、いや、デメリットしかないため口を噤む。


 その沈黙に、しびれを切らしたのか、謎の創造者はさらなる、攻撃を放つ。



 空にいられると時間が……



 シトとしても、時間がない。

 破壊の力て消した城は一定時間経過すると、復活するからだ。



 焦り過ぎも良くないな。

 


 相手が格下だからといって、油断はしない。

 何事にも、例外はあるのだから。



【フライ】の魔法を破壊の力で、消す。


 そう、魔法を使っていた。


 下界は、魔法とともに、ここ数百年で発展を遂げたという。

 何年か倒れてたために、魔法と呼ばれる未知のものを知り遅れた。

 つまり、魔法に関しては、あちらが上。

 慎重にことを進める。


 と言っても、大抵の魔法は、神により授けられたこの力は超えられないはず。


 

 残りの剣4本も()()破壊する。

 

 そうすれば………


 

   【覇者の剣】


 詠唱とともに、10本もの剣が作られる。


 1つずつ消したのは、相手の対策の仕方を見るため。

 そして、強さを見るため。


 しかし、10本。 少ない。

 

 やはり、破壊者を知らない。

 力を授けられたばかりの破壊者でも、10本は普通に消せる。


 そして、この攻撃は相手の持つ、最大に近い威力だろう。

 数が多くても、強者相手に低いレベルの武器が効くとは思わないはずだ


 先は、シトを下に見ていたと考えるていた。

 しかし、相手はシトに比べ、遥かに弱いと、判断した。



 則、無力化を目指す。



 剣を同時に破壊する。


 相手の顔は、動揺がはっきり読み取れるほど、

 焦りとも恐怖とも取れる、表情をしている。



 これほどの力を、見たことがないという証左。


(時間もまだあるし、負けはありえない)


 

 シトは空中で落下する相手に向かって、飛び蹴りをする。


 

    【神秘の障壁】


 蹴りを入れる手前、言葉により、創り出された障壁が阻む。


 しかし、足が障壁に触れると同時に消滅。

 そして、蹴りの威力は弱まらず、創造者は吹き飛ぶ。


 足から生じさせた破壊の力。

 それによって、神の力で創造された障壁さえ、光の結晶にする。


 

 勝敗は決した。

 シトは、地面に立っていて、

 創造者は、地面に転がっている。



 

 振り向き後ろ―――と言っても結構離れてる―――のギリメスに意思を送る。


『今、貴方の声が聞こえました』

『やろうと思えば、意外とできるものですね?』

『はぁ、貴方は……さて、この者等をこちらに運べば良いのですね?』

『はい、そうしないと城で潰れますので………それと、【マニヒュレイト】の上位魔法使えますか?』

『ええ、勿論』

『それは、良かったです』


 会話は終わり、転がっている創造者を見る。


「何で髪が黒なんだろう?」


 そう、当たり前すぎて気づくのに遅れたこと。


 それは、創造者の髪の色が、黒ということ。

 神の力を授かった者は、髪の毛が白い。

 破壊者も創造者も。

 しかし、この謎の創造者は黒。

 何故、どうしてと疑問が、次々と湧く。


 すると、遠くなのにも関わらす、ギリメスの低く落ち着いた呪文を唱える声が響き渡る。


 【ゲート】


 空間から無数の門ができ、次々と倒れている者が落ちていく。


 最後の人、創造者が落ちていくのを見届けた後、陛下、ギリメス達の下へ向かう。


『転移の魔法って何かありますか?』

『はい、先程の【ゲート】や【テレポート】ですかね』

『詳しく‼』

『はい【ゲート】は先の通り、空間と空間を繋ぐ門を作る魔法。【テレポート】は同じく空間を繋ぎ、自分のみを移動させる魔法です』

『後で教えてほしいです』

『はい、もちろ――――』


 意思が途絶えた。



 何故かは問わない。

 


 謎の創造者だ。

 他の創造者の力を感じない。

 あのときは、相手の力が弱くて読み取れなかった。



 しかし、今は、先とは比べものにならないほどの力を感じる。

 これほどの、変化はあれしかない。


 謎の創造者は―――――



 ―――――暴走した。


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