1-0 プロローグ
<天界>
それは、地上より遥か高くに存在する場所だ。
天にも届くその場所に住む人々は、日々神を信仰した。
あるとき信仰の恩が、神より与えられた。
天界にて神より授かる「力」。
それが「創造」と「破壊」。
神に選ばれた者。つまり、一部の者のみが手にできる特別なだった。
しかし、あまりにもそれが強大すぎた。
円の形状をした天界は、ちょうど半円に分けるように、一本の壁があり、隔てるようにして国が二つ存在する。
片方の国で生まれたものからは「創造」の力を、もう片方には「破壊」の力を与えた。
そして、力を授けたとき神は厳かに言った。
『信仰の礼として力を授けよう。ただ、忘れるな。これは、我の力だ。この力は強大だ。きっとうまく使うことができるだろう』と。
力を手にした人々は力を行使するのを恐れた。
それ故に、互いの国々は、力を手にした彼ら彼女らを国境となる壁の中央の塔のに集め、抑制していた。
3000年前までは、それが成り立っていた。
しかし、一人の破壊者によってその関係が崩れてしまった。
彼はたった一人で世界を守るため、悪に満ちた世界をおわらせるために、他の力を授かりし者と戦った。
戦いの末、当然、彼は負けてしまった……。
彼の「力」が暴走するまでは……、
力の暴走は人数差を埋めるには十分すぎた。強大すぎる力によって天界は光の粒と化し、破壊された。
この戦いの終結後、彼は眠り続けた。
このお話は、誰も記憶していない……。
記憶されるはずがない。
破壊されて消えてしまってなくなったのだから。
しかし、彼はまだ死んでいない。彼が目覚めたとき、そのお話の続きが紡がれるかもしれない。
そう、世界を守るため、悪に満ちた世界をおわらせるために、動き出した彼の続きが。
その、破壊者の名は――――――。
もっと文章がうまくなったら、
この3000年前の物語を書こうと思います。
順に修正しようと思います。
大幅に修正されると思います。
更新は不定期です。