赤金風糸舞踏病
狭い室内に篭り合い
さながら麻薬中毒者のように
ヘラヘラと笑いつつ
繰り返し罵倒を述べ睦みあう彼らは
今日その日出会っていたばかりの
ルームメイトであった。
住居を提供する大家と
そこに居候をする同居人達である。
とある風土病に罹患した同居人が
治療法の手がかりとなる大家を訪ねたのは
必然であった。
なんにしろ
第一発病者がこの土地にいたのだから
完治はせずとしても
最悪の事態
(すなわち=死の事を意味している)
を防げる程度の処置は用意されているはずだ。
というか
罹患者の意思に望む望まぬ関わらず
その地を訪ねゆく事はほぼ強制的であると言えた。
感染者を増やさぬ事を目的とした隔離政策。
それらを国が法律としたからである。
隔離されたこの場所で
今日も彼らは壊れたような微笑みを浮かべ
飽きもせず同じ罵倒を繰り返し呟きながら
埋まらぬ空いたその時間を慰めるようにまぐわっていた。
静まり返る重苦しい空気を媒介者は見ている。
飽きたから途中で投げました。
ハンセン病とかでも隔離とかあったんで
こういうのって大変そうですよね。
MADSKYっていう
V系の曲の歌詞がこういう感じだったのでなんとなく。