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登場人物紹介&後日談(13):森田八重、八月一日、田戸田大作

森田八重もりたやえ


「ほっほっほ、誉めても団子は三本までだよ」

「わかるよ、あたしにはね。あの子は、よく出来た子だ。もっと遠いところで、自分の可能性を存分に試していくのが、あの子には一番さね。いつまでも、こんな年寄りのいる団子屋に来て良い子じゃあないんだ」

「いいや、そこの席は、これから来るのさ」


 82歳 145cm 52キロ


 団子屋を営むおばあさん。店の名前は無く、ただ団子屋とだけ。

 曲がった腰で身長以上に小さく見える身体。タレ目で穏やかな瞳。しわのある細い手。

 家族はいない。十数年前に夫が他界し、子供もいなかった。夫が他界してからは一人で店を切り盛りしている。

 趣味はお客さんとのたわいのない話。特技は団子を焼くこと。

 穏やかな性格。底には諦念のような感情がある。

 暇な時はうとうとと眠るのが癖。

 若い時から夫と共に団子屋を営む。夫が他界し、一人で店を営んでいた八重を、客として通っていた小春が見かね、手伝いを始める。望月襲撃後、壊された店は直された。水トに母のように接する。水トが死んでからも、ずっと彼が訪れるのを待っていた。

 変わらず団子屋を続け、手伝いに来てくれる小春達には良いおばあちゃんであった。水トが再び肉体を持ち、八重の店を訪れた時、何も言わずただ彼を抱きしめ涙を流した。その数年後、多くの人に見守られながら、静かに息を引き取る。その顔には、穏やかな笑みがあった。


 *書いていて癒されます。水トとの話はほっこりしながらも切ないです。作中では下の名前がわからなかったのですが、ようやくわかってすっきりしました(これ書く時に考えたのは秘密)





八月一日ほずみ


「これはこれはご丁寧に。いかにも、わしは、この地蔵様の手入れをさせてもらっている、八月一日というジジイじゃ。はちがつついたち、と書いて、ほずみ、じゃ」

「地蔵様を世話してるワシが言うことじゃあないが、願ってる暇なんぞあるなら、体を動かせと言いたくなる。世の中、そう都合よくは出来ておらんからのう」

「やることが怖いということが、世の中にはたくさんある。やらずに逃げること、ごまかすことだって、時には必要じゃし、そんな生き方もあるだろう。しかし、やらねば、お嬢ちゃんの欲しいものが手に入る可能性は、ゼロじゃ」


 見かけ70歳程度 153cm 59キロ

 遠い銀河の果ての星からやってきた異邦人の男性。輩で、結び地蔵の管理人。

 背筋の通った体。癖の無い髪。真っ白な白髪。鋭い眼。

 家族はいない。母星では妻と娘がいたが事故で先立たれている。事故で一人生き残ってしまったことで半ば自暴自棄になって開拓計画に参加。地球には数百年前から上陸していた。結び地蔵は上陸後に作られ、彼が自主的に手入れをしている。クォの主人とは知り合いで、クォのことも知っていた。

 趣味は盆栽と山歩き。特技はロッククライミング。

 基本的に一人が好き。あまり人間と関わらず平穏を望みながら生活している。

 説教くさい言い回しをしてしまうのが癖。

 結び地蔵の世話をしていたが、クォの上陸に際し密かに協力する。小春を思う藍のひたむきさに感心し、クォを託した。

 区画整理で結び地蔵が取り壊されそうになるも、住民と協力し行政に抗議。結果的に結び地蔵は壊されずに他に移されることが決まる。彼の家も区画整理で潰され、彼自身もどこかに転居したが、その行方は誰も知らなかった。


 *結構謎の多い人です。飄々としながらも、あまり自分のことを話したがらない人です。





田戸田大作たどただいさく


「いひいいいぃっ!? な、何ですかあぬたたたたちは?」

「お。おほおおおおううっ!?」


 39歳 156cm 76キロ

 大量殺人犯。

 小太りの体。脂ぎった顔。常に挙動不審に揺れている眼。

 家族は父と母。

 趣味は幼女のポルノビデオ収集と盗撮。特技は画像編集。

 ねちっこい性格。幼女に妄執と偏愛を注ぐ。

 人と眼を合わせられないのが癖。

 萌木二愛罠医として、幼女を誘拐、殺害の後、バラバラに死体を切り刻み遺棄した凶悪犯罪者。その凶悪性に東裏と水トから眼をつけられる。死刑判決を受け、刑務所から刑務所へ移送される際に、東裏らに襲われ悪獣を取り出される。生み出された悪獣は強大な人形のぬいぐるみとして小春や初陽を苦しめるも、集中を高めた小春の一撃によって倒された。

 悪獣を取り出され、廃人となる。精神に著しい異常をきたしたとして、精神病棟に隔離され、生きているのか死んでいるのかわからないような状態のまま生き続け、ある日眠るように死んでいた。


*ギャグ要員のつもりがギャグにならない経歴に。あんま笑えないのでひどい目にあってもらいました。

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