登場人物紹介&後日談(12):如月、森部、八柳、李家、伝刀、刈宿、千頭、石山
『如月』
「待っておったぞ。私が、如月教の教主、如月じゃ」
「ほっほっほ、女は良いぞ。たまにわしは、女に全てを預けてしまいたくなる。そうして預けられた女は、大抵、その後すぐ死ぬ」
(ククク。全ては東裏。お主次第じゃ。お主がうまくやれば、誰も傷つかずに済むのじゃ。せいぜい良い報告を待っておるぞ)
見かけ60歳程度 167cm 95キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。人類との直接的な戦いを好まない穏健派の代表であり、如月教の教主。七罪ではないが、特殊な能力を持つ。能力は「豪運」。如月に関する都合の悪い事象を回避する能力。
肥った体。線香と香水が混ざり合ったような体臭。白い着物に身を包み、頭に烏帽子を被っている。柔和な顔だが、どんな時も眼だけは笑わない。
家族はいない。母星では宗教家であり、多数の信者を抱えていた。開拓計画によってさらなる勢力の拡大をもくろみ信者の大部分と共に開拓計画に参加する。森部はそのころからの従者。
趣味は女と戯れるコトと金を数えるコト。特技はカエルの鳴き声の物真似。賞賛しない者は容赦なく潰したり殺したりする。
金と女と権力を求め、自分に逆らう者は容赦をしない性格。
先遣隊として地球に上陸しており、長い時間をかけ、如月教の教えを広め、勢力を拡大する。輩の経営する企業と手を組み、金の力で政府機関やマスコミなどを買収し、暗躍していた。
何かと手を叩くのが癖。
過激派や七罪を取り込もうとするも拒否され、自己の勢力の拡大の邪魔になると手始めに森部にティノを殺させる。その後復讐にきたかなりを能力と反粒子弾で消そうとするが、変身したかなりによって頭を撃ち抜かれ倒された。
地球に残り、再起の時を伺う。数十年後、再び肉体を得た如月は如月教を再興し、多数の信者を集めることに成功する。そして人間を攫い地下に己の帝国を築こうと画策するが、如月の計画を知った者達から阻止され、自身も計画も粉々にされてしまう。それはまた別の話である。
*中盤までの悪役らしい悪役です。こういう純粋なゲスは動かしやすくて好きです。
『森部』
「この線で、揺さぶれそうでございますね」
「存じております。教主様が、輝いておられますので」
「…七罪と言っても、胸を貫かれれば、死にますか。良い、判断材料になりました」
見かけ20歳程度 174cm 59キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月の部下で側近。従者として如月の影のように付き従う。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
気配の薄い印象。容姿の風貌も特徴的なものは何も無く、記憶に残りにくい。
家族は、母のみ。母星では不死の病にある母の看病をしていた。しかし母の症状は悪化するばかりで、救いを求めて如月の教団に入信。如月による奇跡の体現によって、母親の病が快癒したことによって如月を信奉。以後如月の影となって働き、開拓計画も母と共にした。
趣味は居合。刀の扱い方に慣れている。特技は変装。化粧や声の出し方などの技術で本人そっくりになれる。
冷静な人格で如月以上に如月の考えを読み、いつも如月の一歩先を思考しようとする。しかし、決してでしゃばることはしないので如月はその点を買い信頼を置く。
眉毛を指でむしるのが癖。
如月の影として過激派とアルズを潰そうと画策する。かなり達とアルズに戦闘に介入、不意をつきティノを刺し殺す。その後復讐に来たかなり達を如月に変装して迎え撃ち、間接的にグラを倒しかなりにトドメを倒そうとするも、グラの最後の抵抗によって倒された。
地球に残り、後に再び肉体を持つ。如月がいつ再び上陸しても良いように、如月教の全体の組織としての運営を如月の代わりに行っていた。
*如月に変装している時の方が弾けています。案外本人に似ているかも。演じていて気分が高揚したんでしょうね。
『八柳』
「ふはははーッ、貴様たちの技など、全てお見通しよッ! ゆけい、悪獣ッ!」
「ふはははーッ、アルズロートッ! 貴様の最大の弱点は、その攻撃射程の短さよッ! お前の動きより素早いか、射程の外から攻撃すれば、お前は手も足も出せないッ!」
「御無体なーッ!?」
見かけ30歳程度 176cm 70キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
戦闘狂だが、どちらかといえば理論派で咄嗟の事態に弱い。特徴的な笑い方をする。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させた小春と戦う。アルズロートの攻撃射程の短さを利用し悪獣と共に引きまわすも、気功を使った小春の攻撃によって倒される。
地球に残り、再上陸後、戦闘要員の訓練担当となる。
*小春の新必殺技の犠牲者です。その後、二度とその技は使われないわけですが。そういう意味で色々と不憫なキャラです。チョイ役なので紹介も簡略化していますが、多分誰にも文句は言われないはず。
『李家』
「いいかッ、俺は李家。これから、お前を、屈服させる男の名だッ!」
「女ッ! どこを見ているッ! 俺を見ていろと言ったはずだぞッ!」
「なんだ、その反抗的な眼は? まあ良い。そんな眼も、俺は好みだ。その強気な眼がどんどん歪んでいくのを見るのは、最高の喜びだッ!」
見かけ35歳程度 169cm 83キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
女性をいたぶりながら犯すのが生きがい。如月教の信者の女性以外にも女性を攫っていた。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させた藍と戦う。
防御や支援しか出来ない藍を追いつめるも、生きるために精神的な枷を外した藍によって、肉体を構成する粒子を全て銅に変えられ、自分の意思で生きることも死ぬことも出来ない体にされる。
廃坑の中で、今も彼は、自分を殺してくれる誰かを待っている。
*藍覚醒の原因となった人。チョイ役のくせに作者の中では重要な位置にいます。この戦闘から、新必殺技も含めて藍が暴走していきます。
『伝刀』
「よく来たなッ、アルズヴァイス! 吾輩は七天の一人、伝刀であ~る!」
「まッ、待つのであ~る。吾輩は争いは好まないのであ~る! ここは、穏便に他の方法で勝敗を決めようではないか!」
「吾輩、天下無双のじゃんけん使いなのであ~る。これまで、吾輩に勝てたじゃんけん使いは一人もいないのであ~る」
見かけ40歳程度 163cm 87キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
七天最弱だが、類まれなる動体視力を使ったじゃんけんは最強。変な語尾を付けて話す。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させた鈴花と戦う。悪獣を倒されていたため、敵わないと思った伝刀は三本勝負のじゃんけんを鈴花に提案。持ち前の動体視力によって一本取り王手をかけるも、密かに能力を使っていた鈴花に続けて二本取られ逆転負け、やけくそに襲い掛かるも鈴花の戟によって体を真っ二つに裂かれた。
地球に残り、後に再上陸を果たす。各地のじゃんけん大会のタイトルを総なめにしていった彼だったが、アメリカにて鈴花の娘に完勝した際、悔しさでキレた鈴花の娘に能力によって指を複雑にへし折られ、手をグーの形に成形される。その状態で無理やりじゃんけんをさせられ、グーしか出せず完敗し、プライドと栄冠と両手の指を粉々にされる。親子二代に渡って、鈴花に関わってしまったのが彼の最大の不幸であった。
*鈴花の被害者その三。脇役のくせに妙にキャラが濃かったです。後日談では鈴花の娘にまでやられてしまいます。不憫。
『刈宿』
「これが、貴様の命の終わりだ…、柊初陽」
「こちらだ…」
「馬鹿なッ…」
見かけ25歳程度 181cm 61キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
静かな物言いと物腰。過去に忍としてとの修業を積んでいる。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させた初陽と戦う。死の間合いにためらいなく踏み込んだ初陽に動揺し、引こうとしたが、逆に首を切られ倒される。
地球に残り、再び肉体を持つ。山中に籠り、来たるべき如月教再興の日に向け、技を磨いた。
*特に本当に語ることが無いです。
『千頭』
「肉体と金と喜びを結べば、俺はそういう結論になった。良い女も抱けるしな」
「あーあ、やられちまって。馬鹿なヤツだぜ。隊長をかばって、何になる。自分が死ぬだけなのによう」
「怒りの感情が遅いぞッ、東裏ッ!」
見かけ30歳程度 180cm 78キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
欲望に忠実で、必ずしも如月には心酔していない。だが、自らの欲望を満たしている間は手を組んだままで良いと考えている。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させた東裏達と戦う。悪獣と組んで東裏達に襲い掛かる。隙をつき、悪獣が東裏をかばった水トを食いちぎる。直後、激高した東裏によって、悪獣もろとも殴り尽くされ倒された。
総統と行動を共にした方が得る物が大きいと考え、地球を去る。最後まで自分の欲望に忠実な男だった。
*どうして如月教は、こんなに女性関係にだらしないヤツが多いのか。だいたい教主のせいですが、教団の内情が薄く見えて少し嫌な気分になります、自分で書いたことですが。
『石山』
「オレは石山ッ! 貴様もウィデアのようにィーッ!!」
「よ、よよようにィ…」
見かけ20歳程度 155cm 66キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。如月が自己の七罪に当たる人物として育てた七人「七天」の一人。
お調子者。
如月教の総本山の近くの山中にある廃坑で、分断させたかなりと戦う。不意をついたが、キレていたかなりに一撃で殺される。
再上陸後、芸人を目指すも売れず。森部から七天の恥と除名され如月教から追放される。その後の彼を知る者は誰もいない。
*あまりにもあっさり死に過ぎて必要だったのかさえ疑われるキャラです。一応如月の前座のような扱い。




