登場人物紹介&後日談(9):東裏、水ト、船瀬
『東裏』
「その肉、その命、捨ててくれ! 私と共に! 君達の死を、私は無駄にせぬ! 君たちの躯の上に、我らが繁栄が成される! そのために、私は全力を尽くそう!」
「ならば、資金は出させる。しかし、別に、私がその娘とやらと結婚までする必要はないだろう」
「私はこれから先、貴方に決して嘘はつきません。私は、貴方のことを、愛している。優衣さんが許してくれるのなら、私は、貴方とまた付き合いたいのです」
見かけ30歳程度 180cm 73キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。穏健派に属していたが、総統に上陸の際に過激派を率いるように言われる。過激派の実動部隊の総隊長。七罪や隊長格の輩には、人間の悪意を取り出し、取り出した悪意を獣や無機物に変え、人に襲わせる「悪獣化」の能力を持つ。
背筋がしっかりと伸ばされた、見かけよりも大きく感じる上背。きりりとした、少し陰のある顔立ち。
家族はいない。母星では、奴隷として生きていたところを総統に救われ、総統に心酔。移民計画でも総統と行動を共にする。水トは、かつて東裏が主要な責任者として開拓した星において、輩の悪意を育むために開発した知的生命体。星の破棄と共に抹消させる予定だったが、東裏は憐れみ、輩の技術を用いて水トを輩の一員とした。
趣味は、仕事の合間に珍しい飲料を飲むこと。最近はコーヒーにハマっている。特技は指笛。部隊の指揮の時にも使う。
真面目な性格でやや堅物なところがある。男性と女性の違いから、女性への接し方が苦手。
ストローや木へらなど、口に含んだものを噛むのが癖。
過激派を率いる隊長として上陸。アルズに幾度となく負けるも、実戦部隊の先頭に立ち戦い続けた。如月から総統を上陸させる施設の資金の工面を理由に、支援者である天花寺家と見合いするように勧められる。正体を隠しながら天花寺優衣との関係はうまくいっていたが、如月の裏切りにより優衣に危険が及ぶのを恐れ、優衣から身を引く。如月撃破後、騙していたことを優衣に謝罪しに行き、優衣への想いを再確認し告白、結ばれる。
天花寺家の次期家長として研鑽に励みながら、困窮した輩の支援を行う。忙しい時でも妻や子をいつも気遣い、良き夫であり父であったという。
*最初は良い男で書いていたはずが、優衣との絡み以降、どんどんへタレていきました。恋愛になると途端に情けなくなる男の感じが、妙にリアルで好きです。
『水ト(みうら)』
「はい。先輩がこちらに来られると、飛澤さんから聞いて、輩一同、お待ちしておりました」
「はて。何のことでしょう? まあ、あのバカは放っておいて、僕は如月の居場所を掴むことにします。おい、船瀬、早く来い! お前には色々やってもらうぞ!」
「…僕、隊長と一緒に戦えて、幸せでした」
見かけ15歳程度 169cm 52キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。過激派の輩の一団を率い、東裏の副官のような役割を果たす。
明るく闊達で、快活な印象。きびきびとした立ち居振る舞い。
家族はいない。開拓惑星において、東裏が輩の糧である悪意を得るために生み出した知的生命体のプロトタイプ。研究が進むにつれ、開発した知的生命体に欠陥が多くあることが判明し、開拓計画は白紙になる。処分されようとしていたが、欠陥が見つからなかった水トを東裏は惜しく思い、輩とした。自らの産みの親とも言える東裏に心酔している。
趣味は風俗通い。体を持って初めて、女性の感触に感動し、仕事に支障が出ない程度で通っている。特定の女はいない。童顔で、何度か身分証明を求められたことがあった。船瀬には溺れないように禁止にしている。特技はゴルフ。
真面目だが、東裏と比べて、砕けた性格。部下の船瀬には厳しいが、期待もしており眼をかけている。
嘘をつくときに鼻筋が動くのが癖。
過激派の一員として、地球に上陸。東裏の上陸まで、過激派が暴発しないようにまとめていた。その後は過激派を率いる隊長の一人として、東裏を補佐し、作戦の立案や進行の役割を果たす。森田の団子屋に潜入し、何かの作戦に使えないかと画策するも、森田の優しさに触れ、母と息子のような感情を抱く。如月教との戦いにおいて、東裏をかばって死んだ。
東裏と優衣の息子として肉体を持ち、水人として再び存在することになった水ト。父と母の仲を冷やかしながらも、同時に二人に大いに甘えた。両親から借りたお金を手に、団子屋を訪れた彼を、八重は何も言わずにただ彼を抱きしめた。
*本編では無邪気な後輩キャラが、何故かこれを書いていて女に節操のないキャラに。船瀬が女に飢えている感じなら、水トはクールに女をかどわかす感じでしょうか。水人の未来にはきっとハーレムが出来ているような気がします(笑)
『船瀬』
「あっ。貴方は隊長さんですねぇ! オレ、ぜぇぜぇ、船瀬って言いますッ! 今日、こっちにぃッ、ぜぇぜぇ、配属にッ!」
「なんで、もらった命を粗末にするんだッ! あんたは今、あんたを信じる仲間の想いを裏切ったッ! あんたの帰りを待ってる人たちの気持ちを、踏みにじったんだッ!」
「それは今の話ッス。いつか、敵同士じゃなくなる日が来るかもしれない。その日が来たら、オレは、貴方を迎えに行くッス」
見かけ20歳程度 172cm 68キロ
数億光年の彼方の星から地球を征服するためにやってきた異邦人の男性。人間の姿を取っている。東裏の部隊に配属された過激派の一員。
人懐っこそうな顔。ボサボサとした手入れの整っていない無造作な髪の毛。
家族は母親と姉がいる。家族で開拓計画に参加した。父親は母星で船瀬が幼い時に死んでいる。
趣味はジグソーパズル。過激派本部の自分の部屋に出来たパズルを飾っている。特技は遠く離れたところから発せられた音でも聞き分けられること。
お調子者で明るい性格だが、芯のところは熱く、自分が許せないことには猛然と立ち向かう。女好き。
風呂などの水の中で頭まで潜るのが癖。
過激派の輩の一人として上陸。東裏の部隊に配属される。何をやっても駄目だったが、水トに鍛えられ、洞察力を買われ偵察隊の任務に就く。如月戦で水トが死亡した際、後を託され、その後は東裏の副官の役目を水トに代わって務めた。初陽に一目ぼれし、熱烈なアプローチを続けるも、無下にされ続ける。半ば押し切るような形で初陽と結ばれたが、直後に裏切りと見なした飛澤によって薬を盛られ殺される。総統戦後、小春と藍の協力で船瀬は再び肉体を持ち、初陽との再会を果たした。
再び肉体を持った船瀬は、研究所の一員として、対輩のための作戦の補助的な役割を担った。夫になってからも情熱的な告白を続ける彼に、初陽は怒りながらも笑顔だったという。
*ふざけていますが、根は熱い男です。東裏と水トが真面目なので、こういうふざけたキャラが欲しくて造形しました。この三人の日常の会話とか、何か男子校のようなノリがあります。多分貧乳好きです。水トは巨乳好きですね。東裏はお尻派だと思います(笑)。




