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登場人物紹介&後日談(4):冬峰かなり、ティノ、アルズゲルプ

『冬峰かなり(とうみねかなり)』


「…かなり。決めた。私の名前は、かなり」

「…Good Luck Baby」

「…どんな些細なことだって大丈夫。私は、知ってるから。人の手は、心は、繋ぐことが出来る。貴方達の結びつきは、こんなことで、簡単に断ち切られたりなんかしないッ!」


 見かけ14歳程度 158cm 48キロ

 市立流野中学校に通う中学二年生。小春や藍とは同じクラス。

 喜怒哀楽のわかりづらい無表情に近い顔。肩までの長さのある、少しウェーブのかかったくせっ毛の髪。

 家族は、双子の妹が一人。

 趣味は、映画鑑賞と静の淹れてくれるミルクティーを飲むこと。特技は、妹と変な歌を作曲すること。七罪の一人として、11次元を知覚し、10秒間他次元に自己を移動させることができる、次元移動の能力を持つ。

 第一印象は冷たい印象だが、本人は楽しむことが好きで、ノリは良い。普段は妹や宗久のお世話になっているが、決めるところは決める姉。

 輩であり、開拓計画により、母星で両親と別れ、親の愛に飢えていた。その分、姉妹の結びつきは強かった。七罪のディアとして地球に上陸、小春達と敵対していたが、森部に妹のウィデアを殺されたことで如月教に復讐を誓う。その途中で倒れ、静に介抱される。その際、名前をかなりに変えた。改名後は、人間の可能性を信じ、小春達の仲間になる。総統との最終決戦では、総統から時を変えられたが、次元移動の出来るかなりだけはそれに気づき、ティノと共に、元の時間に戻ることが出来た。そして小春達を信じ、逆転の布石を撃つ。

 洋画を見て覚えた格好良い英語の台詞を言うのが癖。

 社会系の科目が苦手。数学や理科の理数系科目が得意。

 中学卒業後、妹のティノと共に、小春と同じ高校に通う。高校卒業後、しばらくは静の喫茶店を手伝っていたが、不意に思いついたように保育士になるべく勉強を始める。数年後、保育士となったかなりは、幼い心と触れ合いながら、人間という存在を学んでいった。ノリの良い彼女は、男女問わず、子供達皆から好かれていた。


 *何を考えているのか、作者自身もよくわからない子だったりします。書いていて何をするのか読めなくて楽しい子でもありました。小動物のような感じで可愛い子です。登場が遅かったので、もう少し色々書いてあげたい子です。






『ティノ』


(うん! ただいまだよッ、姉さんッ!)

(今のアタシにゃ、これが精いっぱい♪)

(ふっふっふっ、アタシ達の繋がりはそれくらいじゃあ、断てないのじゃあ!)


 物質体時 ?歳 ?cm ?キロ

 肉体時 見かけ14歳程度 158cm 47キロ

 遥か彼方の銀河の星からやってきた異邦人の女性。輩。

 ピアスの物質体として存在している。

 趣味は、かなりとの漫才と、宗久いじり。

 ノリが良いのはかなりと同じだが、普段も明るく元気が良い。かなりの双子の妹として、普段はかなりよりもしっかりしているが、結構な割合で姉にたしなめられることも多い。結局どっちもどっち。

 七罪のウィデアとして、地球に上陸。森部の不意打ちで肉体的に死ぬが、別次元に分散させていた自分の存在を集め、元の次元にかなりを助けるために戻る。

 社会系の科目、特に歴史関係が好きで、得意。その他の科目はほぼ平均と同じぐらいの成績。

 小春と藍によって、再び肉体を得たティノ。高校卒業後、保育士を目指す姉を見守りながら、静の店で働く。明るい彼女を見に、多くの客が店に足を運んだ。働きながら、宗久と静をニヤニヤと見つめ、くっつかせようとすることも忘れなかった。たまに、姉のフリをして保育士として働いていたが、すぐにバレてしまい、それでも子供たちと楽しく遊んでいたという。


 *名前の由来は、素粒子のグラビティーノから。明るくノリの良い子で書いていて楽しいです。地味にかなりやルーオとの差別化で悩んだ子です。肉体を持っている時の方が動きがある子ですね。その時のティノももっと書いてみたいです。





『アルズゲルプ』


「…口火に灯す、山吹やまぶきの波動。ブレイジング・ブリランテ(黄泉の亡撃)」

「…心に灯す、山吹やまぶきの波動。ブレイジング・フィダーレ(黄泉の想撃)」


 かなりがティノを纏い、変身した姿。

 黄色がピンポイントであしらわれた白の生地で彩られたミニスカートのドレス。頭には白のカチューシャ。

 武器はライフル。黄色い粒子を放つ。能力は、重力操作。

 かなりの能力と、アルズゲルプの能力の特性から、遠くから敵を狙う遊撃のような役割を担うことが多かった。

 ライフルの弾丸に重力の性質を持った粒子を帯びさせることによって、他の次元に対しても攻撃が可能。かなりの次元移動の能力と合わさって、制限時間はあるが相手の攻撃の届かないところから一方的に攻撃することが出来る。如月戦では、豪運を持つ如月に対しての決定打となった。また、重力で空間を歪め、攻撃を逸らすことが出来る。だが、次元移動の方が便利なため、あまり使われることはなかった。総統戦では、本物の総統を探すために重力による個体の判別を行ったり、総統に変えられた時を元に戻すために、過去へ向けて攻撃を放った。


 *能力の由来は、素粒子の四つの力の一つ「重力」。重力は別次元に対して唯一作用できるという説から能力を設定しました。かなりの元の能力と合わせることで極悪な能力になるのですが、強すぎるのと、案外絵になる使いどころが限られている部分と、作者の発想力の貧困さから持て余してしまったようなところがあります。如月戦や総統戦、結構大事なところで活躍していたので、個人的には満足しています。

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