はじまりというなのなんとかの
リアルにPCフリーズして同じ文章4回書いた。まじふぁっきゅー
かなりの至近距離で、吹き飛んだドアを見て、何が起きたのか李下で出来ないであろう少女二人に、向かい鼻フックからサミングに変更、
この間、0,02秒。
「死ねよや!」
そう、必殺の一撃を打ち込んだ。
「やった!!」
そう、確信した俺の指は眼球に触れることは無く変わりに、両指の先に、どこからか現れたはさみによってうけとめられる。
「なん……だと……!?」
驚愕する俺の表情を見て、はさみで、俺の必殺サミングを受け止めた赤い髪の女は、真っ赤な口内をさらして。
「ふ、くふ、ふくうふふふははははははは」
狂笑。大音量の笑い声を放つ。
「へ、え!? なに、なにが!?」
何が起こったのか理解できないでいるもう一人の少女はただおろおろとするばかり。
「そうか、そうかそうかそうか!! お前はそういう人間か! 面白い面白い面白いぞ少年よ!次は何をしてくれるのか!心優しき少年よ!! お前は迷ったな!? 心優しき狂人よ! 迷った上で我を余を屠らんとする一撃を放つか!」
そう、翡翠色の眼を爛々と輝かせる赤髪。
「面白いなあ狂犬よ。何もかもに噛み付かねば安心できぬか。もっとお主と戯れてみたいが、残念ながらそうは行かぬ。なぜなら」
瞬間、目にも留まらぬスピードで、俺の喉に腕がもぐりこむ。
「っぁ!? っは!?」
「城の扉を破壊したまあそれはいいさ。我は寛大だ存分に許そう。だが、お前は私の大事な妹に手をかけようとした、故に極刑よ!」
無邪気に邪気を放つ赤髪の少女。
ギリギリと、メシメシと、首の骨から聞こえるいやな音と脳へとわたらない酸素。
「苦しいか苦しいだろうさ。余はお前が気に入ったんだ。だからここまできれいに死なせてやろう。何、酸素欠乏は至上の快楽。安心して逝くが良いさ」
「っぁ! があ!?」
だんだんと、視界が黒に狭まっていく。いったいこの女の身体にこれほどまでの力があるのか。
「駄目! 駄目だよお姉ちゃん! こんな事しちゃ! だって私達が連れてきちゃったのに」
やっと、落ち着いたのか俺の現状に気がついたのか。赤髪を止めようとする少女。
「だがなあ、リバー。こいつはあれだぞ? お前にすらも襲い掛かったんだぞ?」
「そうだけど駄目だよ! きちんと話せば、わかってくれるよ!」
そう、妹と話してこちらを見ていない赤髪のこめかみに向かって蹴りを放つ。
「甘いよ。リバー。こいつは狂犬だ。何もかも噛み付かねば気がすまないさ。こんな風にな」
だが蹴りは、宙に浮いたはさみによって阻まれる。
「それでもまずは、話さないといけないっていつも言っているじゃない!」
「わかったわかったよ。全く。我も妹には頭があがらん」
どしゃりと重力によって、俺の身体が床に叩き付けられる。
「あ、あの大丈夫ですか?」
げほ、と一つ咳をついて、舌打ち。
「みろやはり狂犬だ」
そう、赤髪は笑う。
「あ゛ーひどい目にあった畜生」
手をさし伸ばしてくる妹に、大丈夫だと手を払い立ち上がる。それを見た赤髪がやはり殺すか? と呟いているが無視。
頭をかいて、尻ポケットにタバコを探すが入ってないことに内心毒づいて、妹に向かって語りかける。
「それで、なんで俺がこんなところに拉致監禁されている訳なのか教えてもらいたんだが。俺確かホットドッグのバイトしてたはずなんだが」
「ああ、その件について」
意思疎通が出来ることに、安堵したかのように、一拍おいて妹が口を開いた瞬間。
「そうだ! ホットドッグ! 早速行くぞ!」
まるで、会話が通じない狂人が俺の首根っこをつかむとそのまま引きずり出す。
まるでぬいぐるみを引きずるかのような扱いに、抗議するも、妹は申し訳なさそうに力なく笑う。
「おいこれはどういうことだ」
「すいません。姉は一度決めると勝手に行動する人でして」
何故貴方を、ここへ招いたかというのは道中お話しますと付け足して。
俺はため息をついて、城の奥へと引きずられて行くのだった。