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Stage of extra
Stage of extra
(第2部予告)
「この国に生きる者はみな、誇りを持っている。太陽神バルトロの子孫として、都に住まう者も、砂漠に生きる者も」
乾いた砂漠の中に存在する、大国ネオ・オリエント。遊牧民との調和によって長い歴史を刻んできた国に、太陽の色をした髪の少年がいた。太陽神バルトロの子孫と呼ばれる国王の末子、フェオール・マルス。
小さな王子はその幼い瞳で、この国の行く末を憂えていた。
「お前は……あの男の術中に嵌って、この国をアクロスのものとされてしまっても良いのか!?」
王子は、この国を愛していた。誰よりも強く、誰よりも確かに。
だからこそ、名前すら知らない旅の女は、彼に古の武器を手渡した。それは一挺のリボルバー高みを行く者……。
「貴方が高みを行くというのならば、このことは不問に致しましょう」
全ては国に殉じる覚悟と共に。小さな王子の誇りは、やがて国を大きく動かしていく。
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[ Girl's pensiveness ]
だから、静かにお眠り下さい。