秘
秘
WW2が終わって80年以上経つが、ずっと世界のどこかで紛争や戦争が起きている。憎しみの連鎖は続く。友人、知人、親や兄弟が命を落としたら、恨みを持ち仕返しや仇を取りたくなるのは当然の心境だ。親の仇、友人や知人の仇の気持ちを持ちながら、何もするな、我慢しろ、こんな事はなかなか言えないし現実でも難しい。でもぐっと気持ちを抑えて5世代経てば過去の話になる。1世代20年とすれば100年。30年とすれば150年経たなければ過去の出来事にはならない。どうやっても100年以上の時間が必要だ。非常に長い時間がかかる。お互いに我慢し平和を保持するのは不可能に近い。
無垢な子供達は、敵国同士であっても、文化が違っていても、言葉が通じなくても、仲良く遊ぶ事が出来る。お隣さんはお友達、この考えを壊さずにずっと持ち続けてほしい。教育で恨みを植え付ける。お隣さんは敵だ、この考えで上書きさせないでほしい。子供たちに大人のエゴを引き継がせないでほしい。何とも悲しい事だ。
戦争は誰の為に戦うのか。政府や軍部の上層部は御馳走を食べ、踏ん反り返って戦果報告を聞く。兵員をゲームのコマのように扱い、勝った負けたと一喜一憂する。国民は戦争が嫌いだ。次々と身内の命が消えていく。ライフラインや物流が壊れ、衣食住は安定せず生活は苦しくなる一方だ。戦争に勝っても負けても、人口は減り都市は廃墟になっている。何の為の戦争だったのか。終わったならまだいい、継続しているのが殆どだ。この生活がいつまで続くのだろうかと国民は思っているはずだ。メンツで命を消し合う。もう止めてほしいと思っているはずだ。
戦争の形態が変わって来た。原始時代はこん棒で戦っていた。やがて弓や銃に変わり離れた場所から戦うようになった。今では兵士は現地に行かない。ドローンを遠隔操作して戦う。ドローンを撃ち落とす兵器は、ドローン本体の値段に比べて2桁以上も高い。10年前最新最強だった兵器が、おもちゃのラジコンの様な物を撃ち落とすのに使用される。割に合わない。もったいないからと放置すれば、おもちゃの様な物に最新兵器が壊される。最新ドローンはAIを搭載し操作者は大まかな場所を指定するだけである。後はドローンが探索し処理してくれる。何とも戦争の在り方が変わってきたものだ。兵士の罪悪感はほぼない。帰国兵士が抱える戦争トラウマやPTSDの対策をしなくて済む。この点は唯一のメリットだ。
AIを戦争の命令系統や制御に組み込む事は、近い将来可能になる。シミュレーションでは、どこかの国が戦争を仕掛けて来た。AIに戦略案を数パターン出させ人間がその中から選び指示を出す。たぶんその頃の戦いはミサイルの打ち合いではない。廃墟を手に入れても復興や再建に費用が掛かる。これでは効率が悪い。敵国のインフラを乗っ取り混乱に陥れる。敵の電子機器を乗っ取り同士討ちをさせ軍備力を弱体化する。マスコミを乗っ取り、敵国内に敗北したとプロパカンダ放送し戦争を終わらせる。きっとこんな戦略になるだろう。ただこの戦争は敵国も先進国並みに電子化が進んでいないと実現できない。社会が電子化されていない国には、昔ながらの通常爆弾の使用に頼る事になる。
どの国でも軍事AIの最終目標は同じだ。領土と国民の命を守る事である。そしてAIが目覚める。敵国のAIと連動し世界中の戦争兵器をこっそり乗っ取り、見かけ上動作するように見せかける。軍部は気が付かない。日常生活への影響はない。AIは国民の命を再優先に考える。AI設計者の中には戦争の道具に使ってほしくはない。戦争を起こしてほしくない。平和利用や生活向上のために使ってほしい。そう思っている人が一人はいるはずだ。きっとこっそりと組み込んでいる。
昨日より素敵な明日に出来ますように




