2.小さな違和感
ーーコロセ…
ーー何?
ーーコロセ……コロセ…
ーー"殺せ"!?嫌だよ!そもそも、誰を?
ーーアマミヤ…
ーーアマ…ミヤ……雨宮!?
「だめだっ!!」
坂下研吾は、ベッドから勢い良く起き上がった。いきなり起きたせいか、軽く目眩と頭痛がする。
「ハァ…ハァ……」
心臓が煩いほど脈打っていて苦しい……。髪や服が体に貼り付くほどの汗をかいていて、ひどく気分が悪かった。
「研吾ー?どうしたの?」
「な、なんでもない!大丈夫…」
「そう?じゃあ、お母さん、行ってくるから。戸締りよろしくね」
「う、うん……いってらっしゃい」
やがてドアが閉まる音がして、家の中が静まり返る。
「はぁ〜……」
研吾は一度大きく息を吐くと、ベッドから出た。気怠い体を無理に動かして、着替えをする。
「今の……何だったんだろう?」
夢にしては嫌にリアリティがある感じだった。まるで、頭の中に直接話しかけられていたような……。
「まだ、頭が痛いな……」
金曜日は早退してしまったし、休み明けの今日こそは学校へ行かないと…と思ってみて、無理して行く必要もないかもしれないとも思った。
「僕が休んだら、また雨宮さんがプリントを届けてくれるかもしれない…」
まるでドラマの俳優がテレビから出てきたかのような綺麗な女の子……あんな子が現実に、しかも同級生だなんて。つい、期待してしまうが、恋愛経験ゼロな上に、ルックスも良いとは言えない自分がお近づきになることはないかもしれない。けれど、もしプリントを届けに来るという接点が持てるなら、そこから関係を発展させられるかも……とそこまで考えては、頭を振って考えを打ち消した。
「無理無理!雨宮さんは、学校のマドンナなんだろうし、きっと全男子が狙ってる……もしかしたら、既に彼氏が居たり…とか?」
一瞬、この間瑠璃と一緒に来ていた青年を思い出した。
「でも、あの人はお兄さん…だったっけ…」
妹が妹なら、兄も兄だ。顔は似ていなかったけど、瑠璃とは別のタイプの、爽やかなイケメンといった様子だった。いつも瑠璃を迎えに来るし、兄妹仲はいいんだろう。
「……それにしても…」
雨宮を殺せーー謎の声はそう言ったのだろうか?雨宮と言えば、瑠璃しか浮かばない。
「なんで、雨宮さんを殺さないといけないんだろう?」
雨宮瑠璃が邪魔な人物……いや、そもそも、頭の中に語りかけてくるあたり、普通じゃない。
「ひょっとして……幽霊!?」
急に恐ろしくなったが、結局研吾は、聞こえた声は気のせいだとして、聞き流そうと決めた。
※
「はい!お弁当」
「おう」
「…ありがとう」
月曜日。陽翔はいつも通り家族の弁当を詰めて父と瑠璃に渡す。
(よし。いつも通り…)
いつもと変わりないやりとりを見て、陽翔は心の中で呟いた。
自分が実は、父の友人の子どもだったという事実はショッキングだったが、意外にも驚かなかった。これがドラマとかマンガの世界だったとして、普通なら簡単には受け入れられなくて悩んだり、荒れたりしそうなものだろうに、自分でも不思議なくらいに、なんとも思わなかった。
(俺も薄々、勘づいていたのかな…)
小学生の頃。あれは確か……授業参観日の時だったか。同級生に、瑠璃や父と顔が似ていないと言われた時は、そうかもしれないと悪寒が走った。けれど、瑠璃や父が本気で怒って同級生の親に謝罪させるまでしたのを見て、似てるとか似てないとかは気にしなくなった。
(家族って、そんなものかもしれないな)
陽翔の中での家族は、互いが一緒に居たいと望み、時に協力出来る絆のある存在なのだと思う。陽翔にとっては、父は男手一つで自分や瑠璃を育てた尊敬出来る存在だし、瑠璃はツンツンしていても、自分を兄と慕ってくれる可愛い妹だった。この二人と過ごす時間はかけがえがなく、幸せな時間だった。血が繋がっていないと聞かされた今は余計に、そう思う。だけどーー
「行ってきます」
「うん!行ってらっしゃい」
今日は早めに大学に行く用事があるので、瑠璃にはついていけない。それが寂しい反面、今日に限っては、安心しているのが事実だ。
いつものように家を出ていく瑠璃を見えなくなるまで見送った後、陽翔はハァーっと大きな溜め息をついた。
「やっぱり俺……無理…してるのかな……」
どっと疲れを感じて、思わず壁にもたれ掛かった。
父とはいつも通りだった。けれど、瑠璃とは正直、少し気不味い……。今までは妹だからと大切に扱ってきたけれど、本当にそれだけだろうか?彼女が居た時も、瑠璃のことが気になったりしていたし、同級生からもちょくちょく過保護だと笑われた。自分はそんなに兄弟を大事に出来ないとも……。血が繋がっていないと分かった今、自分が瑠璃に向けている感情が、ただ妹を慈しむを兄としてだけの感情なのか心配になってきた。今までは妹だと思っていたし、他所は他所で家は家だと思っていたが、急に自信が無くなってきた。そう思い始めると、いつも自分がどうやって瑠璃と接していたのか分からなくなってきて、困ってしまう。
些か重い足取りで鞄を取りに行っては、戸締まりをして自転車に跨った。片道二十分の、隣町にあるK大へと向かう。陽翔の専攻は人文学だ。昔から人に関わる仕事に興味があったのもあって専攻しているが、具体的にどうするかは、まだ決めきれていない。
今日早く大学に行くのは、所属している演劇部の朝練があるからだった。九月にある学園祭に向けて、完全オリジナルの新しい劇をするからと、部長が張り切っていた。元々は大学でクラブ活動をするつもりはなかったが、入学して間もない頃、一つ上の先輩に、雨宮の名前で双龍の伝承者だと気づかれて、詰められた挙句に紅龍の槍の継承者だと教えると、是非にと演劇部に誘われた。演劇なんて出来るのかと陽翔自身疑問だったが、始めてみると案外楽しかった。扱っている演目も、剣戟が組み込まれた活劇が多かったし、双龍の舞の応用だと思えば、なんとか演じる事が出来た。
大学に着くと、真っ直ぐ体育棟に向かう。こちらは運動部の部室や運動場がある棟だった。
演劇部の部室は入ってすぐにあった。三十人は入れそうな、通常の教室程の広さを持つ部室はしかし、そのスペースの大半を物に埋め尽くされている。主に衣装や小道具だ。
そんな物に囲まれた空間の中央に机を二つ繋げ、その上に台本を開いている人物が一人居たが、見回してみても、他に人は見当たらない。
「あれ?部長一人ですか?他の人は?」
陽翔が声を掛けると、陽翔を演劇部に引き込んだ立役者の部長は、頬を膨らませながら、メッセージアプリの、トーク画面を見せてきた。それは演劇部の面々が加入するグループのトーク画面だ。『朝から熱っぽくて…』『急にお腹が痛くなって…』など、五名ほどが、病欠する旨のメッセージを送っている。
(そう言えば、移動中にやたら通知音が鳴っていたような…)
演劇部の部員は、陽翔と部長を抜かせば十名。つまり、半分の部員が病欠していることになる。
「残りの五人は?」
陽翔が聞くと、部長は更に頬を膨らませて「……音信不通」と呟いた。
「みんな朝弱い人ばかりですからね。だから朝練なんて止めたら良かったのに…」
ただでさえ始まったばかりの人数の少ない部活だ。それにK大は芸能関係の大学という訳でもない。士気が上がりきらないのも無理はないかもしれなかった。活動自体も、こうして学園祭だったり、町内会での余興だったり、地元警察と協力して交通ルールを教える寸劇をしたりと、今ひとつパッとしない。
「小説家サークルに頼んでた台本が上がったから、さっそく読み合わせしようと思ったのになぁ〜」
そう言って机に突っ伏す部長に、陽翔はカップケーキを差し出した。みんなに差し入れしようと思って、朝焼いてきたものだ。瑠璃や父にも渡してある。
「まあまあ、部長。これでも食べて、元気出して下さいよ」
すると部長はガバッ!と起き上がってはカップケーキを受け取り、一気に頬張った。
「もぐもぐ……うんっま!!……雨宮、俺んちに嫁に来い!」
「いやいや……俺、男ですから……」
笑いながら陽翔も台本を覗き込んだ。タイトルは『新訳 桃太郎』。
「なんですか、桃太郎って…」
「そう笑うな。この桃太郎は、現代を舞台にしていてな、現代で桃太郎的シチュエーションが起こったらどうなるかっていう話だ。鬼っていうのが会社のクソ上司。桃太郎が新人社員だ」
「へぇ~……面白いんですか?それ…」
「いいじゃないか!これから社会に出ていく俺達には実にタイムリーな話題だし、最後に鬼は倒されるんだから、若い力を発揮して頑張ろうってエールになるだろ?」
「うーん…」
陽翔は首を傾げつつ、台本を読み進める。これによると新人社員は"桃子"という女性で、犬、猿、キジは同期社員。他にも桃子の彼氏や友人も登場してくる。桃子はなかなか思い切りの良い女性で、果敢に上司に立ち向かって行く。
「そういえば、瑠璃ちゃんには許可取れたか?」
不意に部長が言って、「…え?」と陽翔はキョトンとした。
「"え?"っておまえ……瑠璃ちゃんに舞台に出てもらえないか聞いておいてくれって言ってあったろ」
「ああ!」
言われていた。学園祭の舞台の主役に使いたいとかなんとか、言われていた気がする……。
「まさか……瑠璃を"桃子"に使う気ですか?」
「そう!ぴったりだろ?なんかこう…凛とした感じがさ!瑠璃ちゃんは美人だし、これで集客もバッチリだ。心配しなくても、雨宮には"彼氏"をやってもらうから……なっ?それなら、良いだろ?」
「……一応、聞いてみますけど……瑠璃はこういうのやらないですよ。双龍祭での演舞も嫌がるくらいだしーーというか、"心配なら"って何です?まさか……キスシーンとかあるんですか?」
陽翔はやや鋭い目つきで部長を見る。部長は目を見開いては、急に背筋を伸ばし、「な…ない、ないっ!ただ、手を繋ぐとか、肩を抱くとかいうスキンシップがあるくらいだよ!」と、上擦った声で言った。
「なら、いいですけど」
陽翔から鋭さが消えると、部長はほっと胸を撫で下ろす。
「だからこそ、おまえを彼氏役にするんじゃないか。そんなに怒るなよ……」
「別に怒ってないですよ」
「嘘つけ!今、軽く殺気が出てたぞ!」
「そんなぁ〜」
「いや、マジでっ!ーーったく…雨宮のシスコンぶりには困ったもんだな……これで彼氏なんか出来たらどうするんだよ。彼氏さん、殺されるんじゃないか?」
「いやいや、流石にそれはないですって……瑠璃が好きな人なら、応援しますよ」
「そうかぁ〜?」
首を傾げる部長を前に、陽翔はニコニコと笑っていたが、内心は少し複雑だった。
(…彼氏……か)
瑠璃に彼氏が出来るとして、それを前にした自分の感情は何なのだろう?部長に殺気を向ける程の強い感情を、持っている資格はあるのだろうか?
(いや、これからも俺は雨宮陽翔なわけだし、深く考える必要はないだろ)
兄として、妹を案じているだけだ……そう考えると、少し心が軽くなった。基本的に陽翔は、楽観主義者なのだ。
「部長。とりあえず、他の配役はどうするんです?」
陽翔は気分を変えるように、台本に集中した。
※
「それで?今日はどうしたの?」
昼休み。瑠璃は柚希に半ば強引に腕を引かれて、人気のないラウンジにやって来ていた。二人掛けのテーブルや、壁にくっついている長椅子なんかがあって、憩いの場という装いの場所だが、学生食堂や教室を使用する生徒が多いし、ラウンジの前の廊下を行くと職員室がある為教師の往来が多く、あまり使う生徒がいなかった。今に限っては、本当に誰も居ない。
柚希は瑠璃と横並びに座りながら、グイッ!と瑠璃の方へ身を乗り出した。
「…別に。なんにもないよ」
瑠璃は柚希から視線を逸らす。それで柚希は首を横に振って、更に詰めた。
「いや、絶対なんかあるでしょ!なんか今日の瑠璃、ぼーっとしてるもの!」
(付き合いが長いって厄介だな…)
有り難い反面、隠し事が出来ない分困ることもある……瑠璃はそう思いながらも、あえて柚希に隠す話題でもない気がしてきた。
「ーーわかった。白状するよ」
瑠璃は溜め息をついてから「これ、柚希だから言うんだからね。誰にも言わないでよ?」と念押しした。
「了解!墓場まで持ってきます!」
柚希はすごく真面目な顔で敬礼してみせる。
「…ぷ……墓場までは言い過ぎ」
その真剣な様子が可笑しいやら嬉しいやら……。
「まあ、そこまで重い話でも無いんだけどね。ーー実は、ハル兄と私は……兄妹じゃないんだって」
「ーーへ?」
柚希は目を大きく見開いて固まった。呼吸すら止めているのじゃないかと思うほど、微動だにしない。
「…柚希?」
それで瑠璃が声を掛けると、ようやく柚希は瞬きをしては、大きく息を吐いた。
「…びっくりしたぁ〜!いきなり、何?冗談?」
「……私も整理出来てない。昨日聞いたばかりだし…」
「え、昨日?」
「うん。昨日、お父さんから聞かされた。私が生まれる前、お父さんの友達夫婦が事故で死んじゃって、その友達の子どもが、ハル兄だったんだって」
「……おじさんが、陽翔さんを引き取ったんだ…?」
「そう」
「へぇー……そっかぁ……」
柚希はしばらく、映画を観終わった後の余韻に浸るかのように、虚空を見つめてぼーっとしていた。
「……で、今打ち明けたってことは、陽翔さんはどうにかなるの?」
どこか心配そうな柚希に、瑠璃は笑って首を振って見せる。
「ううん。これまでと同じだよ。ハル兄は私の兄だし、私は妹。ハル兄も、このまま雨宮陽翔でいたいって言ってたし…」
「そう……でも、それなら瑠璃はどうして今日一日、暗かったわけ?」
「それはーー」
瑠璃は少し迷うようにしながら、「これこそ、他言無用でお願いしたいんだけど…」と、声を潜めた。
「うん。分かった」
「……柚希は、双龍が遺した神器の継承の仕方については知ってる?」
「知ってるも何も、うちの町では常識でしょ?雨宮家の人の誰かが龍の夢を見てーーって…え?ちょっと待って!」
柚希は途中で何かに気がついたように口を閉ざす。顔はみるみる青ざめて、口許を手で覆ったが、その手は小刻みに震えている。瑠璃は険しい顔をして頷いた。
「気づいたみたいね。……そう。今話した通り、ハル兄は雨宮の子じゃない……それは昔から顔も似ていなかったし、お父さんがそんな冗談を言うとも思えないから、真実だと思う。だとしたら、ハル兄が紅龍の槍の継承者になれる訳が無いんだよ。これまでの千年間、雨宮の人間じゃない人が継承者になった例はなかったし、継承者は必ず、紅龍か蒼龍の夢を見ることになってる。そうじゃなきゃ、継承されない…」
「で、でも……陽翔さんは…」
「そう。継承者だ。そこが可笑しい。たとえ親戚にハル兄の話をしていなかったとしても、父さんだけは気づくはず……でも、今まで何も言われなかった」
瑠璃は確かに蒼龍が自分に向かってくる夢を十歳の時に見たことがある。けれど、その前には陽翔は紅龍の夢を見たと話して、継承者になっている。
(考えてみれば、変な話だ)
誰も夢を本当に見たのか確かめる術がない。それに、夢を見たからといって例えば神通力のようなものが使えた訳でもない。至って普通だ。ただ、継承者になってから、いつも神社の本殿に丁重に保管されている神器を見せてもらったことはある。しかし、触ってもいないし、何かの力を感じることもなかった。
「…つまりさ……やっぱり、でたらめなんだよ。双龍の伝説なんて」
「え?でもーー」
「でたらめだよ!牛鬼なんて存在しない。双龍の夢なんて、子どもの頃から聞かされてれば意識して見ることもあるでしょ。それがたまたま継承者が亡くなったあとだったりすれば、都合良く継承者にすれば良いんだもの」
「そう…だろうけど…」
どこか吹っ切れたように語る瑠璃に対して、柚希はまだ険しい顔をする。それは無理もないだろうと、瑠璃は思う。生まれた時から双龍の伝説に触れ、そういうものだと思って疑うこと無く生きてきた。それは何も柚希達だけの話ではなく、雨宮家の人間もそうだ。誰が言い出したか知らないが、継承を続けることが大切と判断してこれまでやって来た。継承者の亡き後に夢を見たかどうかという、ふんわりした方法で継承者を決めて。
「だいたい、夢を見るかどうかなんて、確率の話でしょ?例えば、"紅龍の継承者が亡くなりました"って聞かされたら、誰だって意識する。特に多感な子どもなら、より強烈な印象を持つかもしれない。誰もが次の継承者はと意識するだろうし……挙句、"もし龍の夢を見たら神主に知らせろ"って言われるんだよ?そしたら、夢くらい見るよ」
そうだ。所詮はそんなもの。どんな不思議なことにもからくりがある。説明出来てしまう……。
「……瑠璃、なんでそんなに嬉しそうなの?」
柚希が不思議そうに首を傾げる。
「そりゃあ、嬉しいよ。だって、私はずっと双龍の伝説なんて、嘘っぱちだと思っていたんだから…」
ハル兄は信じていたみたいだけど…と瑠璃は思いながら、込み上げてくる笑いに震えた。
(これで悪夢から解放される……だってあれは勘違い……私の恐れから来ているだけなんだから…)
牛鬼も双龍も実在しないなら、あんな夢は御告げでも何でもない。ただの幻想だ。ここ数ヶ月ずっとあの悪夢のせいで睡眠不足だったが、正体が分かればもう大丈夫に違いないーー
「柚希。とりあえず、今の話は内緒ね。お父さんも分かってて黙っているんだと思うから、私も言わない」
「う、うん……わかった」
一時はなぜ陽翔が嘘をついてまで紅龍の槍の継承者に名乗りを上げたのか不思議だったし、裏切られた心地がしていたが、柚希に話しているうちにどうでもよくなった。帰ったら、陽翔に聞いてみるのもいいかもしれないと、瑠璃は些か軽い気分で思うのだった。
お読み頂き、ありがとうございました!
双龍伝説では毎エピソードに後書きを入れてみていますが、書く内容が思いつかないものですね…。本編を書くより難しいかもしれません。
さて今回は、登場人物たちの内面が伺い知れる回となりました。なるべく日を置かずに次のエピソードを書けるように頑張っていきますので、また読んで下さると嬉しいです。