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救世主は現れない

※投稿日 2019年 02月20日の作品の改稿版です。


救世主は現れない

あらすじ編集

「ANOTHER WORLD “禍根Xの原本”」のレミアの登場シーンに使用する予定だったものを手直ししたものです。小説にはない内容です。レミアは魔女の血筋で差別を受けていた過去を持つ不幸な生い立ちの少女です。



どれくらい笑っていないだろう


受け入れられないとはどんなに寂しいことか


母親は何事も無かったかのように差別に耐え


この町の風習に順応しようとする


娘の嘆きに微笑で答え


誰を責めるわけでもなく黙って悲しみを受け止め


いつしか


悲しみも喜びも笑って表す人になっていた



 怒りも憂いも忘れてしまったのか



瑠璃色の海を眺めていると少女は気が遠くなった


町から出たくてもあの海が行く手を阻んでいる


まるで逃げ場がない



それをキャンバスに描く画家の目にはきっと


それがのどかな光景に映っているのだろう


穏やかに揺れる水面を


黄金色の太陽が降らす光の帯を


詩人は幻想的な描写で


「平和の象徴」と詠うだろう



『救世主は現れない』



僅かな希望すら持てない少女のこの諦めを


誰も描いてはくれないだろう



 死ぬわけではない痛み


 その痛みが心の奥をしつこく強く締め付ける


 “死ぬわけではない”


 かえってそれは残酷だった…



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