敷かれた道を歩くのは疲れるね
ふらふらと
一本の道を歩き続けている
顔に表情はない
ただひたすら歩いている
たまに道から逸れることもあるけれど
どうにかこうにか道に戻る
もう疲れたよ
それでも歩き続ける
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休んだら駄目だと思っていた
休んだら置いていかれると思っていた
休んだら忘れてしまうと思っていた
だから、休めずにいた
歩き続けて疲れた
疲れは心を蝕んでいった
何度道から逸れても
それでも目標があったから戻ることができた
歩き続けることが出来ていた
ふらふらと・・・バタリッ
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眩しい
目を開ける
「・・・。」
休んでしまった
置いていかれた
忘れてしまった
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顔には絶望したような表情
もう道を歩いてはいない
道の先が見えなくなった
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道の先が見えなくなった
後ろを振り返る
そして、歩き始めた
歩くたびに思い出す
目から汗が出てきた
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誰かが言ったのを思い出す
道が無ければ作ればいい
自分の歩いた場所が道になると
再び後ろを振り返る
そこには、今まで歩いてきたはずの道はない
今からでも、遅くないだろうか・・・
顔には微かな笑み
歩き出す
今度は用意された道を歩いてはいない
今度は、自分で道を作ることにした
今度は、ふらふらとは歩いていない
しっかりと歩いていた