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アンフェア  作者: 世界一幸せな人
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第一話 はじまり

第一話


とあるところに、ひとつの家族がありました。その家族はいつも仲良しで、絆も強く、人々があこがれるような家族です。それが私の家族。私は東京で生まれ育ち、父親が日本人、母親カナダ人の家に生まれ、ひとつ年下の妹がいる。別にお金持ちでも、貧乏でもないただただ平凡な家族。


私が、10歳ごろのある出来事から物語ははじまる。今まで、何もなかった人生に突然の転機が訪れた。ある日いつものように、学校から帰ってくると父親に妹と寝室にくるように言われた。いつものように、ミーティングをするとつげられ何かで怒られると思い、妹とそわそわしながら寝室に向かった。するといきなり、力が抜けたような声で「いつもパパだけが、ごはん作ったり、家のことをやるのはアンフェアでしょ。これからは自分たちでご飯をつくったりしてね。」と言われた。それまで、父親が家事全般をこなすのは普通だと思っていたし、なぜいきなりそのようなことをいうのか疑問でいっぱいだった。その後、キッチンの連れて行かれ、インスタントのハンバーグの作り方を教えてもらい、それといっしょに焼き卵にえびが入ったものを人生初めて作った。父親の目には、うれしさが見えたが、今考えてみるとそれで悲しみを紛らわそうとしていたのかもしれない。母が夜遅く仕事から帰ってくると、私と妹で何があったのか尋ねてみた。すると、特に説明もなくこういわれた「パパとけんかしたの。」父親と母親がけんかしたのはいままでまだ見たことがなかったから、少し怖かったけれど、自分で食べ物がこれから作れるのかと考えると、どうでもよくなってしまい考えるのをやめた。それから何日間かは父親と母親は口をきかなかったが、すぐに何事もなかったかのような幸せな家族に戻ったと思っていた。


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