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プロローグ

おや またいらしたのですね


陽の血脈の方


こんな夜更けに出歩いていると危ないですよ

まぁ こんなに美しい月夜ですからね


月明かりに照らされた桜も盛りを過ぎて切ないばかり


こんな夜には

一人きりでは寂しすぎるでしょう

知ったかぶりの慰めは煩わしいばかりでしょう









ああ

私の名など忘れてしまったと

案内人のトーヤでございますよ


いえ いいのです

私など陽と月の橋渡し

幻より儚い生き物ですから

アナタ方が不思議な夢のような話の一片を覚えてくれていたらいいのです






ほら

おあつらえ向きに月が舞台を用意してくれました

今宵はどんなお話がよいでしょう


月が歌うような優しい話

それとも

月が嘆くような切ない話を?



どちらがアナタの好みにあうでしょね






さぁ

幕が開きましたよ

耳を澄ませてよぉくお聞きください

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