緋色に空は染まり、そして闇は詰め寄るー序ー
御待たせ致しました!
久し振りの本編開始です(^-^ゞ
side.???
「あああこの、糞ったれーーーっ!」
口汚く罵る男の周囲は何も無く。
否。
自身の周囲は真っ赤に燃え上がり、その赤い色が徐々に青々と色が変化していく。温度が上がって来ている為に赤から青へと変化しているのだ。
そして無理矢理押さえ付けている相手が何度も暴れ、時折顔面へと当たる。
糞ったれ。
何ていう日だ。
恋人が目の前で代替わりの為に崩れ落ち崩壊していった日から数日後。
亡き恋人から頼まれて居たファンダムと言う名前の街の周囲を勝手に巡回していたのだが、つい先程空中に現れたヤバい奴に駆け付け、戦闘を開始した。
の、だが。
「何て奴っ!」
赤毛を短髪にし、少々逆立てた髪型の青年は愚痴る。
何度も殴りつけたり魔法をぶつけたりしたのだが、相手は何とも思って居ないのかそれとも単に虫のような何かが刺している化の様に鬱陶しがるだけ。
一向に弱りもせずに瞳を煌々と怪しく昏く光らせ、唸りながらただずっと暴れ回る。
「こんなわけ分かんねー奴が空中に沸いて来るんだよっ!」
今赤毛の彼が何とか抱え込んで居るのは巨大な足。
体長十メートルを軽く超えている大男が自身の身長並みの巨大な木を腕に持ち、ただただ暴れて唸って威嚇し、対峙している赤毛の彼を掴もうとするのだが、彼はその腕から逃れて自身の全身を灼熱とし、高温で大男――トロールよりも更に巨大な巨人に火炎系統の魔法を放っているのだが、相性が悪いのかそれとも相手が何らかの魔法に対する作用が効きにくいのか、一向に倒す事が出来ない。
「ちっ」
為るべく早く此奴を倒さなければならないってのに!
ファンダムの街から少しだけ離れて居るグリンウッドの森の上空、一人覚悟を決める。
早朝の為に街にいる人達にこの光景を見せたくない、及びせめて音を立てない様にと気を使って結界を張って居た。だが全ての魔力を籠める為に周囲に張っていた結界を解く。
途端に周囲に鳴り響く轟音。
そして眼下に見えるファンダムの街から驚いて家々から飛び出して来る人々。
仕方ない!と決心をして再度離された巨体にタックルをするがびくともしない。
それでも何とかしがみ付き、巨人を自身の『属性』の火で焼き尽くす様に包み込み、どんどんと火力を上げて行くのだが効いて居ない気がする。
ただ多少は『熱い』と思うのか、鬱陶しそうに手を動かして退かそうとしてくるが意地でしがみ付き離れない様に邪魔され無い様に更に熱を上げて行く。
「ち…っ」
もっとだ、もっと。
更に更にと自身の属性である「火」の濃度を上げて行く。
「この”私”火の属性の大精霊フロー様に見つかったのが運の尽きだと思いやがれ!」
赤から青、青からやがて…
発火し、一気に空気が爆発炎上していった。
番外編ばかりですっかり大筋を忘れ、慌てて資料を眺め…
(;´_ゝ`)ヤバイ。設定忘れてら…
と言う事態になりました。
何事も早々に書かないとダメですねっ!
\(__)反省。
良かったらブックマーク及び評価をどうか宜しくお願い致します
m(__)m