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東方幻想記[Or in the illusion she saw what]  作者: 蔡‐SAI‐
第一章 超古代編
9/12

Conference②

ファッ?!何故か完結したことになってた!何故!?Why!?


というわけでグダグダと東方幻想記始まります、どうぞっ!

政仁「…彼女は妖である事は周知の事実でしょう。ですが、通常の試験に、我々直属軍の精鋭の中の選りすぐりの逸材一人と闘う事を試験内容とします」


すると、黙って聞いていた他の代表者達が怒鳴るように話し出す。


??「ソイツは妖なのだろう!何故豊彦様の直属軍へと入隊させるんだ!貴様は何を考えておる!!」

??「危険極まりない存在だ!今すぐに保安局に突き出せ!!」

??「何かを企んでいるに違い無いだろう!!」


此れは只の感情に任せた憶測でしかない、言ってしまえば子供の話し方だった。上鈴は其れに対して、怒りを見せる事も反論する事もしなかった。ただ、俯いたまま涙を必死に堪えていた。其れでも尚罵倒、暴言は続く。

政仁は必死に説明をしようとしているが、他の代表者達には聞こえていない。いや、聞く耳を持たないのだ。彼等は上鈴を唯唯罵倒し、見下し、暴言を続ける。

上鈴は気付いていた。彼等の怒鳴り声に孕まれた恐怖や危惧を。気付いてしまった上鈴は、こう考えた。

―――私がいるせいでこの人達は、自分に危険が及ぶ事を恐れている。

―――なら、私は此処までだ。街を出て、以前の様に自然の中で暮らそう。

彼等がただ恐れているだけだと分かっていても、ダメだった。涙を必死に堪え、大広間から駆け出してしまった。


豊彦「上鈴ッ!待てッ!」


上鈴は豊彦に止められたことを分かっていながらも、駆け出した足を止めることは無かった。


――――――――――――――――――――――


永琳「上鈴っ…待って!…―…上鈴っ!」


永琳から声を掛けられて、漸く立ち止まった上鈴は、永琳に向き直る。その顔は悲しみに満ちていた。


上鈴「……一体何の用ですか」


質問する上鈴に応えるべく、永琳は乱れた呼吸を整える。


永琳「…上鈴、今すぐに大広間に戻って」


上鈴は悲しむ表情を深くし、首を横に振る。


上鈴「……それは出来ません」

永琳「なんで?」


断る上鈴に問い詰める様に聞く永琳。


上鈴「…分かっています。私其の物ではなく、妖を恐れているだけなのでしょう」

永琳「ええそうよ。だったら…」

上鈴「それじゃ駄目なんです!」


急に叫んだ上鈴に対して驚く永琳。


上鈴「…だって其れって、私の事も否定す」

永琳「黙って。いいから戻るわよ。此れは私からの命令です」


上鈴は俯いたまま永琳の後に続く。しかし其の足取りはとても重たい。

誰しも存在否定されるって嫌だと思うんですよね。今回はそれを一寸表現してみたくてやったっていうのと、話の上で、妖怪は一般的にはかなり嫌われてるってことを表現したかったんです。

上鈴ー?虐めちゃってゴメンねー?(申し訳の無さ)

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