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東方幻想記[Or in the illusion she saw what]  作者: 蔡‐SAI‐
第一章 超古代編
3/12

地上の都

PVアクセス100人突破!ユニークアクセス20人突破!皆様、誠に有り難う御座います!!

調子良さげなので短期投稿!

短期投稿ってことは文量とか文章が雑かも。…いや、絶対雑だ(汗)

深い後悔と懺悔、そして助けを乞う様な顔をしている女性の顔を見ていたのは、他にも居た。


永琳「こんなところで何をしているのかしら。貴女は、どうやら都の人間じゃないみたいね。何者なのかしら」


永琳だった。彼女は、自分達より先にこの現場に居て、更に血塗れの状態でいた女性を明らかに警戒している。普通なら、そのまま射殺していたのだろうが、その女性の顔を見て、困惑もしていた。―――もし、こいつがD班を襲ったとして…。何故そんな顔をしているのか―――と。


???「………ごめんなさい…」

永琳「何故謝るのかしら?」

???「……私はまた、間に合わなかった………っ」


会話は成り立っていなかった。ただただ謝り続ける女性に対し、永琳は何とも言えない苛立ちを感じていた。


永琳「…顔を上げなさい」

???「―――」


下がっていた顔を上げた女性に近付き、質問をしだす永琳。永琳が近付こうとした際に、兵士は制止をしたがそれを無視して。


永琳「貴女は何者?」

???「…私は…(ファン) 上鈴(シャオリン)…」

永琳「では上鈴。貴女は人間かしら?」

上鈴「…私は……恐らく化物…だと思う…」


永琳はこの答えを何となくだが予想していた。頷き、そして一番重要な事を聞く。


永琳「では、彼等を襲ったのは貴女?」


この質問をした途端、周囲の兵士は、銃を構えた。返答次第によっては、射殺も有り得るかも知れないからだ。上鈴は、口を開く。


上鈴「…違う。…私は……」


否定はしたが、詳細を語る前に黙りこんでしまった。永琳はどう判断をすべきか、決めあぐねていた。取り敢えずA班に、都にいる自身の主に連絡をさせ、判断を乞う。


暫くして来た答えは、永琳の予想外の返答だった。


――――――――――――――――――――――


永琳率いる探索隊は、D班の屍体や遺品を回収し、上鈴も連れて車輌で都へ帰還しようとしていた。永琳は、上鈴を捨て置くつもりでいたが、自身の主に連れてくるよう言われ、対化物用の拘束具で拘束しつつ、後部座席に乗せていた。拘束されている上鈴は、抵抗せず、ただただ俯き、じっとしていた。


――――――――――――――――――――――


―――地上の都―――


永琳達を乗せた車列は、都に着くなり、寄り道せず、大きな和風の屋敷に直行した。その屋敷の地下に入り、其処で降りる。上鈴は最後に降ろされた。永琳は、出迎えの厳格そうな老爺と話し始める。


??「探索ご苦労、永琳」

永琳「いえいえ、私事に私兵をお貸し頂き、誠に感謝の限りです」

??「それで、探索結果は?」

永琳「はい。目的の物は全て入手しました。しかし、D班全滅。その場にいた彼女を拘束し、連れて参りました」

??「仕方あるまい。あの辺りは元々化物の住み処が多い場所だったんだ。むしろ犠牲が8名とは、かなり少ない方だろう。そちらの女性は、儂が預かる。永琳も一緒に来るように。それと一応探索隊から二名護衛を。残りは解散。各自の本来の仕事に戻れ」

永琳「はい」

その他「「「了解」」」

??「…それと永琳」

永琳「はい。何でしょう」

??「彼女の身体検査を」

永琳「畏まりました」


上鈴は変わらず俯いたまま、連れていかれるがままになっていた。老爺は、抵抗の無い上鈴を見て、元々深い眉間の皺を、更に深めつつも、移動している。

身体検査も終わり、暫くして目的の部屋へと着いた。其処は、老爺の私室だった。面会用と思われる大きめの机と椅子のセットに、床は畳ではなく、木を基調としたフローリング。壁は白で、扉は木製。扉枠も木製。公務用にか、別に机と椅子と本棚のセットがある。その部屋の、面会用と思われる机を挟んで椅子に座らされた。上鈴が座ったのを確認して、老爺は話しだす。


??「…さて、上鈴といったか」

上鈴「…えぇ」

??「では、何故どうしてあの場にいて、何故兵の屍体を埋めようとしていた?」

上鈴「……私は、叫び声や銃声や化物の雄叫びが聞こえたので、助けに行こうと、駆けつけました。…しかし、間に合わず、残っていた屍体を、せめて放置しないで埋葬しておこうと思い、埋めていました」

??「では、何故助けようとしていた?そもそも上鈴、お前が殺した可能性もあるんだからな」

上鈴「…詳細はお話することは出来ません。疑われても仕方の無いことであるとも思っていす。ですから、私の処分は、どうかご自由に」


老爺は一通りの質問を終えたからか、眉間に皺を寄せながら俯き、目を瞑り、腕を組みながら何事か考え始めた。そして永琳も質問をする。


永琳「…では上鈴。貴女は私達人間の敵かしら?」


上鈴は、僅かに考え、曖昧に答えた。


上鈴「……私は、過去に償いきれない罪を犯しました。今でも引き摺っています。例え自己満足だとしても、私はその罪を償っていきたい。…私自身からは、人間の敵かどうかは言えませんし、分かりません。ただ、敵対したり、害を為したりしたいとは、決して思っていません」


上鈴は、曖昧だが、確りと答えを出した。其れを聞いていた老爺は、顔を上げ、こう伝えた。


??「…過去に何をしたかは問うつもりは無い。人間に害を為す訳でも無いのも分かった」


厳格そうな顔に似合わず、歓迎する様な表情で、


??「一ヶ月間、この屋敷に監視付きで住め。外出は許可出来んが、屋敷内の特定の部屋を除いては出入り自由とする。それと、今すぐに風呂に入ってこい。…永琳、案内を頼む。入浴を確認次第、空き部屋を掃除して使える様にしろ。其処への案内も頼む」


どう処分されるのかを考えていた上鈴は、老爺が言ったことを、理解出来ずに、呆然としていた。


??「さて、言い遅れたな。


―――ようこそ、地上の都へ」

老爺の設定はある程度固まっています。フラグでは有りません(多分)。

まだ主人公の容姿が分からないのでイライラしてきた方も居るでしょうが、安心して下さい!次回で分かりますよ!

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