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双極のレクトル 〜神書の使い手〜  作者: 無刀 神情
第一章 出逢い
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第3話

学校に着くなり、3人はクラス発表の張り紙の前まで走っていった。


「美希さん、拓也先輩、私はこれで」


「そうだね、理咲ちゃんまた後でね」


「理咲ちゃんも新しいクラスでがんばれよ」


理咲は二人に挨拶して、自分のところへ行こうとしたが、何かを思い出したようにこっちに顔を向けた。


「あっ、おにいちゃん新学期早々から授業さぼらないでね。いっつも担任の先生から電話がくるんだから」


「 はいはい、ほらさっさといけ」

「うん、じゃ後でね」


理咲は元気のいい返事をしてそのまま走り去っていった。


「相変わらず理咲ちゃんは元気で真面目だよね。それに比べて誠一ときたら、授業はさぼるわ、単位はぎりぎりだし。本当正反対だよね」


「人の勝手だろ」


美希の言葉は正しいが、だからといって今さら真面目にしようとは思わない。事実、進級はできてるわけだし。


「それでよく進級できるよね。テストは普通なのに、実技だけは毎回満点をとるとか」


「そそ、授業聞いてないのにできるというか。誠一はできるバカだよね」

二人は面白そうにこっちの顔をじろじろ見ている。


「なんだよそれ、二人ともバカにしやがって」


またいつものペースに巻き込まれるのは勘弁してほしい。


なんとか話をそらさないと。


「ほら、お前らもさっさとクラス分けを見てこい」

「そうだね。って誠一は見ないの?」

「興味ないからな」


とりあえず人がいない場所にいってのんびりしたい気分だ。


「あー、授業サボる気だね。理咲ちゃんにいいつけるからね」


脅すように美希がいいよってくる。


「そ、それだけはやめてくれ。また何言われるかわかったもんじゃない」


流石に理咲にいいつけられると、後々家に帰ったら長々と説教をされるの勘弁してほしい。


「誠一は理咲ちゃんだけには頭が上がらないよね」

「うっせー、自分でも自覚してるっての」


理咲には昔から世話を焼かされて貰ってるので、あまり言い返せない。


これじゃ、兄の面目が立たない。分かってはいるが、どうにもならないのだ。


「まあ、別に誠一が何言われないようが勝手だからいいけど。どうせバレるし。でも、あんまり理咲ちゃんを心配させないでね」


「そうだぞ、誠一おにーいちゃん」


「お前、ちょっときもいぞ」


「えー、ひどっ」


「それより早く行け、人が集まってきてるぞ」



「誠一、教室には顔を見せてよ」

「気が向いたらな」

「拓也いくよ」

「あいよ。じゃーな、親友」


二人を背にして、人のいなさそうな屋上を目指した。

もう夏に入って、毎日が暑い。夏は一番嫌いな季節です。暑いのより寒い方がどちらというと好きです。季節でいうと秋>春>冬>夏の順で好きです。暑さに負けないように今日はウナギの蒲焼きを食べました(どうでもいい)

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