第2話
「美希さん、おはようございます」
「理咲ちゃんおはよう、誠一もおはよう」
「おはよう」
そっけなく挨拶を返した。
すると隣にいた拓也から話しかけられた。
「おい、誠一聞いたか。あの噂」
「ん、なんだよ」
「うちの学年に編入生が来るらしいぜ。しかも、とびっきりの美人っていうんだよ」
「あ、それ私も聞いた。なんか学園長の一人娘っていう」
横から美希が話に割り込んできた。
「私もクラスの人から聞いた話だと、スタイルがよくて、長い黒髪でまさに大和撫子って感じらしいよ」
理咲も興味があるようで。
「同じクラスになれたら、最高だよな。誠一もそう思うだろ?」
「別に」
「相変わらず、冷たいやつだな。なんか他に興味あることないのかよ、お前は」
そんなことを言われても、事実そういった話はどうでもいいと思っている。
誰が編入してこようが自分には関わりがないと思っている。
「まあ、そういうところが誠一らしいよね。周りに流されないというか、なんというか」
「おにいちゃんはそういったところだけはいいのか、悪いのはわからないんだよね」
美希と理咲が少しからかいながら意思疎通していた。
「別にいいじゃねぇか、興味のあるもんなんて人の勝手だろ。そんなことよりはやく学校行くぞ」
そそくさその場から逃げる。
こういった話は苦手だ。なんて反応したらいいのか、よく分からない。
「あー、おにいちゃん逃げた」
「誠一も相変わらず変わらないね」
「確かに」
そんなこんなで、3人からからかわれながら登校するはめになった。
書きながら思うことは眠いです(現時刻夜中の3時)