第13話
「なんだそれ」
「私がいうのもなんだけど、私の能力ってかなりレアでしょ」
「そうなの?」
なんとなくわざとらしくいってみる。
「そ、そうだよ」
「わかってるよ」
わなわなと焦っておどおどしている美希があまりにも面白くてまたやりたくなってしまいそうだ。
「もー、からかわないの」
「そういうのも普通にできちゃうなんて、誠一もなかなかだよな。それに比べて……」
美希のほうをじっとみて、
「私がなんなのよ」
「いや、なんでもない」
「なんでそこでいわないのよ」
ちょっといじった(多分)だけですっかりいじけてしまった。
「まあまあ落ち着いてよ」
「はぁ、もういいよ」
「ごめんってそれで《女神の涙》って」
いそいで拓也のあとに続いてフォローにはいる。
「それでね、椎名さんがいうには《女神の涙》は能力を大幅にあげてくれるものらしいの」
「それってどの武器にも自動的についてくるもんじゃなかったっけ」
「どういう意味」
「えっと、武器って能力の補助のためにあるんけど、もともとは能力自体を底上げする為に作られてたんだって。だから今の武器には普通についてるわけ」
「それでおかしいわけか」
「そう、武器には普通についてる効力しかないってのに貸し出すのに許可がいるなんてな」
確かにそれを言われればそれほど珍しいものではないように聞こえてしまう。
「拓也のいうとおりで、それ自体の効力はそれほど珍しくないんだよね。だから私も最初に聞いたときは驚いたよ」
「それでなんでお前がもつことになったんだ?」
なんとか風邪が治りました(多分)
それでタイトルと作品のあらすじ的なやつを色々変えました。タイトルはどちらかというといままでのは仮というかサブみたいなものでしたのでなんとか働かない頭を使って絞り出しました。
あと、《女神の涙》のルビに他の国の言葉を使ったのですが、うまくいきませんでしたね。なので、つけないことにしました。
英語ならできたかもしれませんが、あまり気に入らなかったのでやめました。




