第15話
直後、かわいた音と共に頰に痛みが走った。
授業が終わり着替えをしていた。
周りの視線がとても痛い。どこにいても感じてしまう。
「おい、誠一」
となりから呼ばれて思わずびくっとなる。
「おどかすなよ」
「どうした」
言われて拓也がきょとんとしている。
「いやなんでもない。で、なんだよ」
「いや〜、ほらお前よくやるなって」
拓也が言っているのは多分さっきのことだろう。
「別にわざとやったわけじゃないぞ」
「そうか?周りはみんなそう思ってるけどな」
もちろんそんなことは今までの視線の痛さで充分わかる。いますぐ逃げ出したいくらいに。
「そうだよ。全くこの前といい、今回といい最悪だよ」
心の底からそう思う誠一だった。
「にして二回目とはね〜。どこで知り合ったんだ」
「学校の屋上」
「へぇ〜、白鳥さんもお前みたいのが行くところがいくんだよ」
「んだよ、まるで俺が悪いみたいな言い方をして」
「そうだろ。このラッキースケベめ」
さりげなく拓也が肯定した。全く親友のことをなんだと思ってんだよ
「そうかよ」
「それよりお前今年の神澪祭どうすんだよ」
「様子見かな」
「去年は参加しなかったくせに」
参加しないとはつまりすぐにリタイアするということだ。
「今年は理咲がいるからね」
「そっか。それじゃ今年こそは頑張れよ」
「いや、どうせ様子見てリタイアするし」
「それだと楽しくないだろ、せっかくの学園祭なのに」
「別に。それじゃ俺そろそろいくわ」
拓也と話しているうちに制服を着替え終えた。
「また後でな」
「おう、悪いが美希にもよろしく伝えといて」
「分かったよ」
「恩にきる」
そういって誠一はさっそうとその場から消えた。
そしてしばらくしてチャイムがなる。
誠一はいつものように屋上で寝ていた。
なんとか時間を見つけてかけました。
一応この章は終わりです。次は多分いよいよ神澪祭の始まりなので色々新しい人物とか出るので名前考えるのを頑張りたいと思います(笑)




