第14話
(これでーー‼︎)
勢いよく白鳥に向かったのだがーー
能力の相殺の反動で誠一はバランスを崩してしまう。
そして、そのままの勢いで白鳥に突っ込んだ。
「っ‼︎」
誠一は白鳥を押し倒して、のめり込む形となった。
「はい、時間切れ。よってこの勝負は引き分け」
先生の合図が聞こえてほっとする誠一。
そして、起き上がろうとするが、視界が暗くて両手には柔らかい感触がする。まるでまんじゅうのような柔らかさに、ほんわり温かさを感じる。
なにかと手に握っているもの確かめようと少し起き上がった。
視界が少し明るくなり、目の前に白い布のようなものが見えた。
そして、周りがやけに騒ついている。
「ーーーーーーーーーーーーーっ⁉︎」
近くで白鳥が声にならないような声を発していた。
なんとか立ち上がろうと顔を上げるが、そこで思考が停止した。
「ぁ、あ、い、いいいいや、こ、これはふ、不可抗力でだな、べ、べつにわざとやりたくてやったわけじゃ、、、」
必死に誤解を解こうとするがーー
「あ、あんたね。よ、よくもまたこんな目に合わせてくれるなんて」
誠一はもうこれ以上はなにも言うまいと諦めて目をつむった。
最近ゲームにはまってなかなか時間がとれず、あまりかけてないです。
そろそろ次か次の次で第2章は終わると思います。




