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双極のレクトル 〜神書の使い手〜  作者: 無刀 神情
第二章 始まりの予感
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第11話

分からない時はどうぞこちらの活動報告にのせてあります。人物紹介&世界観を参考にしてみてください。↓

http://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/1205815/


また、質問があればどうぞ気軽に感想やコメントの方でなんなりと。


誠一は避けきれずに腕にかすり傷を負ってしまった。


「いってぇな」


なおも白鳥の容赦のない攻撃は続く。


白鳥の放つ暗黒物質(ダークマター)は光が如く速さで誠一を狙い打つ。


一方の誠一はただただ逃げ回っているしかなかった。


流石に逃げまわっているだけでは勝ち目はないな。


(下手に近づくと危険だがここはーー)


誠一は一旦後ろに下がり、目の前一帯に土の壁を張った。


これで白鳥もどこに相手がいるのか分からなくなった。


とりあえずこれで一旦体制を立て直して、このまま攻撃にうつりたい。


しかしーー


「ふん、どこに隠れていようと関係ないわ」


目の前にあった土の壁が一瞬のうちに破壊された。


あまりのことで誠一は反応出来ず、まともに攻撃を食らってしまう。


土の壁である程度は威力が抑えられたとはいえど、その威力は絶大で後ろにいた誠一ごと吹き飛ばした。


「うぐっ」


誠一は後ろにあったフェンスに激突した。


「もう終わりなのかしら」


「ま、まだだ」


なんとか力を振り絞って立つことができた。


しかし、白鳥の攻撃は体の内部まで達して、口の中には血が充満していた。


厳しいな。せめて時間をかせいで時間切れで引き分けまで持っていくのが限界かもしれない。


誠一はそれを吐き出すと、再び駆け出す。


「いくら逃げたって無駄よ」


再び攻撃が飛んでくる。


このままでは先ほどみたいにやられるのは時間の問題、なんとかいい方法はないのか。


それにさっきの攻撃で大きな傷を負ってしまって、そう長く逃げ回っていることは出来ないだろう。


(一瞬のスキが出来ればなんとかなるかもしれないが……)


今の誠一には白鳥に攻撃を当てる武器すら存在しない。


拓也との試合では最後に土の剣を作ったが、接近までに持っていくことすらままならない。


なんとか接近できればなんとかなるかもしれない。


(一か八かで投げてみるか)


誠一は走りながら、攻撃を避けたり、いくつか土の壁を作って惑わせたりして少しずつ近づいていった。


この距離ならと誠一は土の剣を作り、白鳥に向かって思いっきり投げる。


これでスキが出来ると思い、投げたと同時に白鳥の方へ駆け出した。


「へぇ、よく思いついたじゃないの。でもーー」


次の瞬間。


白鳥に当たるはずの土の剣は、手前まで達して、そのまま誠一の頭の横をかすめていった。


(しまった‼︎)


ようやく気づいた誠一だったが、すでに遅かった。


白鳥の能力には反射する力があったことを。


完全に判断をすみった。もう少し冷静になるべきだったのかもしれない。


すぐさま距離をとろうと後ろへ下がった。


ちょうど二、三歩あるいたところで肩に激痛が走る。


「逃げられると思った?」


誠一は状況を把握出来なかった。


「どういうことか分からない顔をしているようね。このままじゃ面白くないし、ヒントをあげるわ」


そういって白鳥は先ほどのように暗黒物質(ダークマター)を打ち出した。


ーーのはずなのに、地面には長い跡が残っていた。


さらに、その跡はどんどん大きくなっていく。


「そういうことか」


今まで、白鳥の攻撃は一発の砲弾のように当たれば消滅するものだと思っていた。


しかし、実際にはビームのようにずっと残ってそこを侵食し続けている。


つまり、先ほど誠一が逃げ回っている間にも白鳥の罠は張り巡らされていたということになる。


(これは厄介だぞ。見えないのにどうしろってんだ)


さらに白鳥の暗黒物質(ダークマター)はビームとは違い真っ直ぐとは限らない。


つまり、例えるならば誠一は蜘蛛の巣にかかった虫になった状況である。


「そろそろ時間がなくなってきたから、悪いけど終わらせてもらうわ」


時間を見るともう5分を切っていた。


逃げ場をなくした誠一にとってはもはや打つ手はない。

そろそろ第ニ章も終わりそうなので、暇があれば人物紹介などを更新していきたいと思います。


今回書いて思う感想は、バトルシーン難しい、以上です。

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