第4話
校内をうろうろした後、特にすることもなかったので屋上へと足を運んだ。
昨日のあの夢にせいもあってか、すぐに眠気が襲ってきた。
目が覚めたのがちょうど2時限目か終わるちょっと前だった。
「そろそろ教室にいってみるか」
この時間なら教室に着く前に2時限目の終了のチャイムが鳴るはずだ。
まだ眠気が残っている目をこすりながら屋上を後にした。
案の定、階段を降りて廊下を歩いているとチャイムがなる。
あまりクラスの人に見つかりたくなと思い後ろから入った。
しかし、すぐに美希と拓也が気づいてこっちによってくる。
「誠一、ちゃんときたのね」
「よぉ、また授業さぼってどこかで寝てたのか」
二人はいいとして、なぜか別方向から鋭いを視線を感じる。
恐る恐るその方角に視線を向けたが、当の本人にそっぽを向かれてしまう。
あれってこの前屋上で会った人だっけ。確か名前は白鳥 小夜とかいってたような。
とにかく相手もこちらを無視しているのなら、下手に近づかない方がいいだろう。
「おーい誠一、人の話を聞いてるのか」
「っん」
急に近くで言われて、気の抜けた声が出た。
いや、あっちの方を気にしすぎているせいで全く聞こえなかったのかもしれない。
「っんたく、親友である俺の話を聞いてないってどういうことよ」
「ごめんごめん、それより早く行こうぜ」
「そうだね、久々の実技だし頑張らなくちゃ」
美希が胸の前で、両手をグーにして自分を励ました。
「あんまり力入れすぎて怪我すんなよ」
「うん、それくらいは大丈夫だよ」
少ないですが、とりあえず実技の授業まで書きました。
今日中にもう数本出したいと思います。