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プロローグ
2050年4月1日
あの日も今日と同じような暑さとやけつく太陽の光が降り注いでいた。
春だというのに、その日は異常に気温が高く、真夏並みの暑さだった。
外に出て涼む人もいれば、屋内にこもって作業をしている人もいる。
なんら変わらない町並み、いつものの風景が忽然と消え去った。
昼前まで空に昇っていた太陽は消え去り、それまで賑やかだった街が一瞬で音のない世界へと変わった。時間にして数秒の出来事だった。その時を堺に世界は変わり果てた。
権力、地位、名誉、今まで世界を支配していたものが一瞬の出来事によって覆されたのだ。もちろんそれは国家にとっても変わらないことだ、戦力、科学力、技術力といった国力は無意味へと化した。
なかなか続かないと思いますが、良ければまた読んでください。