人称について
感想でご指摘をいただいている「人称問題」について、ここで言い訳をさせてください。えぇ、もちろん、誰が何と言っても言い訳ですが、それがなにか?
さて、第三の扉と第五の扉が「一人称」で、その他の扉は「三人称」にて書き分けました。そのうちで違和感のあるモノは二つの「一人称の扉」で、特に第三の扉の、アインシュタイン・エレベータ内部の描写については、戦時中の年端も行かない少女が知りうるであろうと想定される知識でその描写はありえないだろうというのは、至極ごもっともな意見です。実際のところは「コピペ」したままですから。
この部分は確かに大変ひどく悩みました。一瞬だけですが。「後で考えよう」と先送りしたのです。しかしそれが仇となり、最終的に文字数で抜き差しならぬところまで来てしまい、結果的に「放置プレイ」のままで投稿してしまいました。確かに二次大戦中の少女が決して知りえない情報ですよね、この『チタンブレードの長剣』という代物は。
こーゆーことを自らがあからさまに書くと、自分でも「作家として最低だな」という想いに至ります。遅きに失しますが、強烈な反省として「隅々にまで気を配らなければならない」ということを思い知らせれ、肝に銘じた次第です。
それから、第三の扉の「鼓膜が破れた」という表現と第五の扉の「頭蓋骨が割れた」という表現の部分ですが、ここは可能な限り引き延ばされた時間の中で意識だけではハッキリと進行している事象を表現しています。自分の身体が傷ついていく様さえもシッカリと知覚するというショッキングさを演出したかったのです。ただ言えることは「鼓膜が破れた」でなく「突然に静寂が訪れた」や「音が聞こえなくなった」とか「頭蓋骨が割れた」ではなく「頭の中に圧壊する音が響いた」とかという間接的な表現にすべきだったかもしれないと反省をしています。
ここまでが『EE』の全体を総括した「序論」です。これ以降からは『AppendixEE』の本題である『解説』となります。まずは「種明しの『表設定』」の解説をした後に「お楽しみの『裏設定』」の解説へと書き進む予定です。