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なぜ「アインシュタイン・エレベータ」なのか
アインシュタインが得意する『思考実験』の中に「エレベータの中に閉じ込められた人は、そのエレベータが『重力下で自由落下している』のか、それとも『宇宙空間で静止、あるいは等速度運動をしている』のかは、エレベータの中に居ては判断できない」という、特殊相対論から一般相対論へと発展していく過程での、等価原理に関連する思考実験があります。そこが、今回の『EE』の発想の原点なのです。
そして、アインシュタインのあれこれについて映像化した「NHKスペシャル『アインシュタイン・ロマン』」というテレビ番組が放映された時に、その番組の中で先に挙げた思考実験の『宇宙に浮かぶ、ロープの切れたエレベータボックス』が映像で描かれていたのです。その記憶が僕の中で結び付いて、この『EE』の原風景になったという訳です。