ライナーノーツの終わりに
やっとの思いで、最後の「終論」に辿り着きました。ですが、既にダディの精魂は尽き果ててしまい、あと三百文字を残すところとなりました。
え?
なぜ、残りが三百文字なんだって?
それは、本編が一万九千九百九十九文字じゃないですか。ライナーノーツは精々、その倍の三万九千九百九十八文字まででしょう。そんな、緻密な計算に裏付けられた『文字数操り』は健在なのであります。
それでは、ダディの最後の「足掻き」をお読みくださいませ。
ガジェットの解説も裏話の暴露も何もかも全てを吐き出した後、最後にこの文章を書いている今の気持ちは、何のことは無く「平常心」でした。解説エッセイを書いたというよりも、新しい何かを生み出したようなそんな想いの方が強いです。
この「EE」という物語を書くための資料を始めとして、アイディアのメモから草稿やボツ稿に決定稿、そして原稿への注の書き込みを改めて読み返し眺めてみると、なんて複雑なことを自分がしていたのかと、自分のことながら驚くことばかりでした。
最後に、本編である『EE』で欲求不満を味わい、そしてライナーノーツである『AppendixEE』で解脱していただいたであろうことを想像しながら、ペンを置きます。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご意見やご感想などがございましたら、遠慮なく書き込みをしていただけたならば幸いです。
※ 当作品の内容は『EEアインシュタイン・エレベータ』のコメンタリー・エッセイであり、実在の人物、団体等に残念ながらちょこっとだけ関係あったりします。(汗)