短編第1話 お前の持ってるそれはなんなんだ!?
この話のネタ提供は、母です。
毎日のようにボケをかましてくるので、ネタがつきません。笑
これを見たときは、本気で『はっ!?』ってなりました。
俺は龍宮晶。
勉強も容姿も運動、すべてが中の中という、逆に珍しいと言われそうな感じの、平々凡々な高校1年生である。
ちなみに非リア充。くそぅ。彼女欲しい。
…と、俺の紹介はそこまで大事じゃない。ぶっちゃけいらない。
「ん~、ちょっと待ってて。その日空いてるか確かめるから」
これは、俺の姉貴の声だ。
今俺はリビングのドアを開けたところで固まっているのだが、スゴく不思議な出来事を目の当たりにしている。
とりあえず、ここまでの経路を整理しよう。
部屋でゴロゴロ
↓
喉が渇いた
↓
飲み物を取ってこよう
↓
リビングから話し声
↓
姉貴が電話してるのだろう
↓
しかし、キッチンに行くにはリビングを通る必要がある
↓
仕方ない、そーっと入るか
こんな感じだな。そうか、俺は喉が渇いていたのか。
リビングに来た目的を忘れるくらい、俺は驚いたのだろう。
なぜなら、姉貴は記憶力が良いほうだからだ。
だったらなぜ、あんなふうになったのだろうか。
「姉貴、何やってんだ…?」
「あ、晶。あのさ、私のケータイ知らない?どっか行っちゃったみたいでさぁ。スケジュール確認したいのに…」
「自分の持っているそれを、今一度確認することをオススメする」
姉貴は、ケータイで電話していたのだ。
-END-
▽登場人物設定▼
龍宮 晶
*どこにでもいそうな平凡高校生。しかし、探してみると意外といないもの。
*通知表はすべてにおいて、『3』。オール3。
*コメント欄には、『どうしてそんなに普通なのですか』と書かれることもしばしば。
姉貴…龍宮 灯
*どちらかといえば可愛い方な高校3年生。
*記憶力は良いほうなんだけど…。
*本編で名前が出てこなかった、可哀想な人。