第7話 悪魔からの手紙 Love Letter from the Deamon
――一週間後
少し仕事が忙しくなると連絡があった後、美沙稀とは会っていない。ストックオプションの件は、売却が少し遅れていて、売却額が少し下がるかもしれないとメールで連絡をもらっている。それでも五万円を割ることはなさそうだとのことなので安心している。あぁ、早く空腹を満たしたい。一日も早くだ!
焦っても仕方がないが、少し急かしてやろうかと、美沙稀へ住宅展示場にいつ行こうかとメールを送信した。忙しそうだが、俺がこの日にしようと言えば、その日までには売却も済ませているだろう。詐欺という名の魅了の魔法に引っ掛かった馬鹿女は、俺の思うがままだ。
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
ん? すぐに返信が来たと思ったら、変なメッセージだ。何だろうか、コレ……あっ、前もあったな。あの時はメールアドレスを間違えていたんだ。もう一度よく確認して……送信、っと。
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
えっ……?
俺の呼吸と動悸が激しくなっていく。
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
『Mail Delivery System Mailer-daemon』
メールが届かない……。