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積極的なジョー

手本は、ちばてつや「あしたのジョー」

もしこれをギャグに変えたら。


東京の下町。

開発から取り残されてバラック小屋が立ち並ぶ貧民エリア。


白い帽子に長い上着の15才ぐらいの前髪長の男が歩いている。

6~12歳ぐらいの凶悪な目つきの餓鬼共が取り囲む。


「オイ、よそもん!財布と服おいてけや!」

角材、ナイフ、チェーンなどを振り回す。


「取れるもんなら取ってみやがれ!」

男はリーダー格の餓鬼に狙いを定めて突っ込む。


さんざん叩きのめす。

他のガキはびびって手を出せない。


「そのへんにしときな」アイパッチの老人。

「何だあんたは?」


「丹沢段平。元プロボクサーだ。

 おめえボクシングやってみねえか?才能あるぞ」


他の悪ガキ「それって誰にでも言ってるぞ」


「うまいこと言って騙そうってんだろ。その手は食わねえ」


その男、藪木ジョージは混血児。

孤児院育ちで喧嘩に明け暮れている不良。


ガキどものボスになって詐欺、ヤクザたちと喧嘩しても勝つ。

警察に逮捕されて鑑別所、乱闘で少年刑務所へ。


おせっかいな丹沢段平にボクシングをむりやりコーチされていて、

苦戦しても、ボクシングを基本にした喧嘩術で勝ち続ける。



しかし少年刑務所で李鬼石通留りきいしとおるに敗北。

李鬼石は出所してライト級プロボクサーに。


藪木ジョージは李鬼石をぶっ倒す、と目標を決める。

出所して丹沢段平のもとで必死の修練を積んでバンダム級プロボクサーに。


2年後、藪木ジョージはバンダム級世界チャンピオン、

李鬼石はライト級世界チャンピオンになる。


藪木ジョージは李鬼石通留に挑戦することをマスコミで発表。

丹沢段平

「どういうつもりだ、ジョージ、相手はライト級だぞ」


「こっちが挑戦するんだ、向こうに合わせりゃあいい、増量だ!」

相撲の闇風部屋に特別入門。


外国人力士の集まりで実力主義。

毎日の喧嘩で1位から20位を決め直している。


まわしを嫌い、トルコ相撲のようなボクサーズボン。

これに参加して鍛える。何よりも太る食事を取る。



3ヶ月後。

太ったジョージと、普通のコンデションの李鬼石が対決!


正攻法のボクシングスタイルの李鬼石が攻めていく。

ジョージは叩きのめされ、何度もダウンする。


「立て、立つんだ、ジョージ!」

そのたびに何とか立ち上がる。


「体が重い、しかし負けられねえ、命に代えても勝つ!」

朦朧としたジョージ。


バババババッ!

気づくと李鬼石がリングに倒れて起き上がれない。


「おおッ!俺が勝ったのか!」

カンカンカンカン、と試合終了の合図。


「勝者、李鬼石!」

レフリーは、なぜかノックアウトされた李鬼石に勝利宣言。


「おい、どういうことだ!」レフリーに詰め寄る。

丹沢段平が間に入る。


「ジョージ、覚えてないのか?おまえは空手を使ったんだ、

金的蹴り、目突き、肘、膝、とかな、ボクシングじゃアウトだ」


「ううっ! 闇風部屋の喧嘩殺法が出ちまったのか。

 喧嘩には勝ったが、勝負には負けちまったか・・・」



その後、藪木ジョージはタイに渡り、ムエタイを始めた。

まずボクシングスタイルで戦い、勝てないと喧嘩殺法に切り替えた。


1年後にはムエタイのトップクラスに。

体重制を無視しての挑戦を行った。


賭けの対象だが、金的蹴りなどで反則負けをすることがあり、

無敗では無く、勝ちすぎないので興業的に大丈夫だった。


反則負けはあっても、一度もノックアウトは、されていない。

ムエタイの帝王と呼ばれて長く君臨した。

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