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ベルフラワー最初の一年:尼僧院長の憂鬱  作者: 木苺
第二部 事件:  第6章 予兆
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第97話 ドワーフ達

(10月)

リンが6人の背の低い者達を連れて修道院に戻ってきた。

年齢不詳ではあるががっしりとした体つきの男女だ。

 男は オルフ・ノーリ・サイラス

 女は レモン・ライザ・カノン


これといった特技のない者達をなぜ連れてきたのか、皆は不思議に思った。

「教会とリンド国王の意向でしかたなく」とリンは答えた。


「お互い仲良く暮らせますように。」

「ベルフラワーでは しっかり働いて、食べ物も身に着けるモノもすべて自分で生み出さないと生活できないけど、これから力を合わせて自分たちの運命を切り開いていきましょう。これからよろしくね」とリンは6人に挨拶した。


6人は黙ってお辞儀をした。

動作はやや遅く声も出さないが、健康で身体の機能に異常はみられず

指示も理解できるようである。

体もセバスの配慮で体も身にまとう衣服も清潔なものをつけていた。


ライト「これからよろしくな。ちょうど晩飯だ。いっしょに食おうぜ」

テレサ「食事のあと お部屋に案内しますね」


6人は子供達や若者達と食事をしている間に、ドワーリン・フォーク・テレサはリンを取り囲んだ。


ドワーリン「あの者たちは ドワーフの血をひいているのではないか?」

リン   「公式な身分証を見せるわね」と6人分の証明書を見せた。

     「でも あなたが彼らに親近感を抱くなら」

ドワーリン「証明書通り人間として扱った方があの者達にとっては居心地よかろう」


テレサ  「一人1室割り当てるには 一部屋足りません」

リン   「増築しないとだめね」


フォーク「仕事の割り当ては どこからはじめよう?」

リン   「畑仕事と菜園を優先して

      マリア・ティティとも相談して人手不足を補って

      本人たちの希望や適性を見ながら割り当てて行ってもらえる?」


テレサ  「清潔そうですが、服のわりあてと 本日の入浴はどうしますか?」

リン   「服も靴も新しいものを支給されて身に着けているようだけど、

      それしか持ってないのよ。あの人たち」

     「だから 私が宿舎の用意をしている間に、入浴のつきそいと

      生活用品の配布と 生活の心得の説明を お願いできますか?

      暗いのでランプを使ってください。」


打ち合わせをすませたテレサ達も食事の席についた。


リンは男子棟女子棟それぞれに一部屋個室をつけたした。

そのほうが、水回りを考えなくても良い分だけ 2階建てにするよりも簡単だったのだ。


建て増しを終え、館に戻ろうとするリンを アイリス・エレインを筆頭にしたドワーフ女性が取り囲んだ。

 曰く 「不浄なる存在を自分たちに近づけるな。今後あの者達と食卓を共にすることを断る」と。


リン「あの人達は清潔ですよ。そもそも『不浄なる存在』と言う発想そのものが(けが)らわしい。

   命あるものすべてを尊重する! これが人として当たり前の考えです。

   種族云々(うんぬん)と他者を攻撃するのは間違っている」


アイリス「私達ドワーフは純血を重んじます」


リン  「あなたがそれを言いますか。

     純血ドワーフは すでに3人しか生き残っていないと聞きましたが。

     互いに愛し誠実に協力して暮らすなら 種族の違いなど問題にならないと私は考えています

     その結果生まれてきた子にも幸せな人生を送ってもらいたいものです」


ドワーフ女性たちはいっせいにリンめがけて魔法攻撃を加えたが、放つと同時にリンの結界にくるまれて

攻撃が反射し、自分達が放った攻撃を自分たちで食らうことになってしまった。




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