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ベルフラワー最初の一年:尼僧院長の憂鬱  作者: 木苺
第一部 始まりの時  第1章 ♡勢いで宣言しちゃいました♡
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第4話 ちょっと一休み

 狼藉者を追い出したものの、領土内からの退去猶予期間の3日間をどうやって過ごそうか?


 とりあえず 部屋を片付けながらお茶を飲もう。


 侵入者達の痕跡を消しつつ 居間から台所に移動するのに1時間

1時間もかかったのは(やかた)が広いからではなく、忌々しい者達がまき散らかしたゴミを始末し、汚れを消し去るのにそれだけの時間がかかってしまったと言うだけの事です。


 (あー疲れた。のども乾いたけど、汗を流して身を清めるのが先だわ。

  よこしまな人間と一緒にいただけで こっちまで汚染された気分><)


 お台所のとなりにある洗面室を通過して、浴室でシャワーを浴びる。

 ほんとはお風呂に入りたかったのだけど、手早くシャワーで汗を流すのにとどめた。


えっ 台所の横が 洗面浴室ってずいぶんこじんまりしてるって?


実はこの館、対外的な体裁を整えるために、昨夜私が即席で作った屋敷なのだ。

だから 厄介なお客を出迎え収容する玄関ホールだけは広々と立派なしつらえ。

それ以外は適当。(笑)


実のところ 壁で囲まれた空間を台所・洗面・浴室とよんでいただけ。

シャワーだって さっき使うために即席で作り出したに過ぎない。

ゆうべは 台所の床で寝袋にくるまって寝た。


というわけで・・


 お茶を入れるには湯を沸かさなければいけない。

 疲れてあれこれ考えるのがめんどうになったので 庭にかまどを作ってそこで湯を沸かし ついでに夕食を作った。


 (室内にかまどをしつらえる場合、排煙について考えなければいけないから、野外炊爨(すいさん)にした。)


野外炊さんの時は、お鍋でご飯を炊く方が簡単なのだけど、一人分だったので飯盒(はんごう)でご飯を炊いた。


 飯盒って勾玉まがたまよろしく真ん中がへこんでいるから洗いにくいのよねー。

 水加減もきちんと計らないとだめだし。

 その点、掌を突っ込んで水加減を確かめられるお鍋でご飯を炊くのは、簡単でいいわぁ。


でも今日はマキを節約するために、飯盒二つでご飯とみそ汁、網の上で干物を焼いて夕食とする。

食事をしている間に残り火で湯を沸かす。使うのはもちろんだるまやかん。

 調理道具はもちろん無限収納袋、いわゆるマジックバックから取り出した。


食後の洗い物をすませ、お茶を飲んでいたら星が出てきた。

 夕暮れ時に見える金色の星、宵の明星。希望の星ともいう。


 真っ暗になる前に外回りを片づけて、部屋に戻ろう。

 お風呂は明日考えることにして 今日はシャワーを浴びて休もう。

 うーんベッドが恋しい。今夜も台所の床で 寝袋にくるまって寝た。



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