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ベルフラワー最初の一年:尼僧院長の憂鬱  作者: 木苺
第2章 生活基盤を整えよう!
33/305

第33話 村人たちは おったまげ!

4日目~5日目朝 の村人たちの様子

ベルフラワーについてから4日目の朝食の時に、リンが水確保のために1週間ほど旅に出ると告げた。


それを聞いて一同驚いたのだが さっさととリンは旅立ってしまったものだから、

ケビンなどは、「見捨てられた」「俺たちをほって旅に出るなど無責任極まりない」と騒ぎたて、尻馬に乗ったケイトが「騙されたようだ」と言い出したほどだ。


しかしマリアとテレサは、食料も水にふんだんにあり、この先1か月の生活には困らないことを指摘し

フォークは、「今なすべきことをしよう」と全員に呼び掛けた。

 「少人数だからこそ分担して働く事が必要なのだ」と。


「それじゃぁ ケビンさんご希望の草刈りに行こうぜ! 俺はどっちかというと冬布団の用意を優先したいのだけどな!」とライトは言って、席をたった。

 内心では、ケビンをぶん殴って黙らせたかったのだが。


レオンはにやりと笑って、

「ライト、お前は「くず粉」作りとかを優先した方がいいんじゃないか。俺も手伝うからさ。

 草刈りは いろいろお考えのあるケビンさんがお得意らしいから ケビンさんにお任せして、俺たちはリン様の指示からこなしていこうや。」と言う。


ケビン「芋はそのまま食えば簡単じゃないか。わざわざ粉にすることもあるまい」


テレサ「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)のように、塊根(かいこん)のまま食べると毒になるものも多いのですよ。

    葛の塊根を粉にすれば、栄養のある食材になり、病人の回復にも役立つ食品となります。

    だからこそ くず粉づくりは大切なのです。」


フォークはケビンに向かって声をかける。

「今日は 俺たちふたりで 草刈り競争をしよう。若者達が冬への備えを、俺たち壮健な男二人で、家畜を殖やす準備でいいじゃないか」


ケビンは「フォーンのどこが家畜なんだか」とぶつぶつ言いながら フォークと一緒に草刈りに行った。


・昼頃、リンがドラゴンに乗って戻ってくるのが見えた。

 てっきり館の前に舞い降りるのかと思えば 東北の方に降り立った。

 それを見たケビンとフォークは、怪訝に思い、様子を見ることにした。


 すると ドドーンと言う音と共に 小山が出現した。

 地面の振動に驚いて、館の中で作業していた者達も出てきた。


・ぐわ~ とばかり台地の周りも盛り上がって、丘ができてしまう。


・ドドドドドドンと地割れが次々と起きる。


腰を抜かしてへたり込むケイト。


土ぼこりを吸いこまないようにと 子供達に布を配って口元を覆うように指示するテレサ。


高さ3mの壁まで出現する頃には、太陽が傾いてきた。

マリアはメリーを誘って夕食の準備に館の中に戻った。


ジョンは子供達に声をかけて、浴場で埃を流しに行った。

ライトは「今日は土埃がひどいから、男も浴場を使いたいな。順番を決めようぜ」と声をかけた。


それやこれやで 全員体を清め 腹いっぱいになったころには外がすっかりと暗くなっていた。


テレサは フェンに葛の追加をリンに頼んで欲しいと願った。

 フェンは了承し、皆には 今夜は地面が揺れても気にすることなく朝まで宿舎にとどまって眠るようにと伝えた。


翌朝 村人たちが起きて 丘の方を見ると、大木がそびえたち、雨が降っているらしいことに気が付き

さらに驚いた。


ライト「水の確保って、雨を降らせる準備だったとは\(◎o◎)/!」

レオン「姫様 ってもしかして 大大魔法使いだったのか??」


テレサはフェンに促されて見に行った場所に ちゃんと葛が一巻置かれているのを見て

「リン様は やはり私達のことをいつも気付かって 連絡を絶やさないでいて下さるのですわ。

 フェンリル様ありがとう」と言った。


ケイト「ほんとに心遣いがあるなら 黙って地震なんか起こさないはずですわ。どれだけおそろしかったことか!」とふくれた。


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