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ベルフラワー最初の一年:尼僧院長の憂鬱  作者: 木苺
第2章 生活基盤を整えよう!
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第21話 歩きながら自己紹介♬

(独立宣言から6日目の昼・修道院仲間を結成した初日のお昼ご飯)

ベルフラワーの草原にて

てくてく歩くの きっつー


 私 馬に載るか 馬車に載るか ドラゴンやフェンリルにまたがるか

 移動はいつも他力本願なので 徒歩ってホント疲れるわー。慣れていないの。

 だって 一応はお姫様ですよ私。っていうか幽閉されていた期間も長かったりして(爆)


というわけで歩き始めて3時間 お昼ごろにはいいかげん草原を歩くことにうんざりしてきた。


内心ヘロヘロの私に比べて、村人たちは元気だ~。

 少なくとも弱音を吐くまいという意気込みの感じられる歩きっぷり。

(だから 私も見栄をはって 元気よく歩き続ける!)


えっさかほっさか歩き続ける間に 互いの自己紹介もできた。


ライト :18才


レオン :17才


ケビン :30歳前後


フォーク:年齢不詳(ケビンよりは老けて見える)


    子供の世話は「手を上げるほどには嫌じゃねえ」とつぶやいていたおじさん


 


マリア:30前後


メリー:20前後


ケイト:年齢不詳


テレサ:年齢不詳(マリアより老けて見える)





ジョン 13才


ロジャー10才


ディー 7歳


ティティ12才


エレン 8才


 大人たちの年齢があいまいなのは、生活の厳しさから、だいたい18歳を過ぎると

だんだん自分の歳を数えることを忘れる人が増えてくることと、

初対面の集団で、年上・年下で序列を決められたくないと言う思いや、結婚のチャンスを逃したくないという思いがあるかららしい。


若者や子供たちグループは屈託なく話してくれた。

子供達は 同じグループホームの出身らしい。


よそから流れてきた大人たちは あまり自分達のことを語りたがらない。


私も深くは突っ込まなかった。


(出身と名前の聞き取りをしてから王都リンドンに出向き、そこで身元確認をしようと思ったが、子供たち以外の身元は確認できなかった。そもそも自己申告そのものがあいまいだったから)



足元の影が短くなっている。空を見上げて雨雲の気配もないのを確認。


「そろそろお昼ご飯にしよっかー」

立ち止まって 皆を振り返り 休憩を呼び掛ける。


「とりあえず荷物をおろし、女性はこっち、男性はあっちで小用をすませてね」

と手を大きく振って方向を指し示して 声をかける。


女性達は女の子達の手を引いて連れて行ってくれた。


フォークは男の子の頭に掌をあてて「行こうぜ」なんて声をかけていた。


  みんないい人たちだなぁ。


私は 焚き火用の鉄板を取り出してそのうえで薪を組んだ。


ライトとレオンが びっくりした顔で手伝いたそうなそぶりも見せたが

気にせずマキの上に(わく)をセットして大鍋をのせ点火。


 鍋にラードを入れ 箸はしでちょちょいとラードを動かして油をひく


 そして肉塊を鍋の上で切り分けながら落とし込む。


 それもまた箸で軽く炒めたら 水魔法で水を注ぎこみ、ローレルの実を1粒沈めてから蓋をした。(多人数のスープをこの方法で調理するときは葉よりも実の方が汁に味が出る)


その頃には皆が取り巻くようにして私の作業を見守っていたので、顔をあげ

「パン ありますか?」


「はい 昨日頂いたパンがまだあります」とマリア


「食器は?」


「大丈夫です」とテレサ


「それでは」少し離れたところに歩いて行って、マジックバックから水樽を取り出した。


(よかったー 「備えよ常に」の精神で水樽を用意しておいて。)


「ここに3日分の水があります。みんなで交代で このひしゃくを使って水をくみ出して 手を洗ってください。水の中には この部分しか入れてはだめよ」とひしゃくの先のコップ上の部分を指で指し示す。


 「ひしゃくを樽や地面や人に触れさせないでね。水の汲み方の見本を見せまーす」


招きよせ 両手を前に出して水がかかったら手をこすり合わせて汚れを落とすように告げてから 順番に水を汲んでかけてやった。


4人目の時には ライトにひしゃくを使わせてみたら上手に使えた


ライトとレオンがひしゃく番をしながら全員が手を洗い終えた。



皆 手をぶるぶるふったり 服で手を拭いている。


 うーん 衛生観念がないなぁ 


 村人たちがひしゃくを初めて見たのはわかっていたから丁寧に説明したが

 ハンカチやタオルを持っていないことまで気が付かなかった。


   (やれやれ でもしかたないよねー)


樽には蓋をして ひしゃくの水を切って 再びマジックバックへ。


大鍋の中は沸騰していたので 乾燥野菜と少量の塩を入れて火を消した。



各自の食器にスープを盛り付け「いただきます」


 皆 私のマネをしてあわてて両手を合わせてから食べ始めた。


「姫さま どこから出したり入れたりしているの?」とエレン


「これは空間魔法と言ってね 秘密の隠し場所があるの」


「すごいなぁー」ディーが椀から顔を上げて言う


「なんでも出てくるの?」と期待感に満ちた顔でロジャーが尋ねてきた。


「自分で入れておいたものを取り出しているだけよ。


 だからお水もまきも使ったら、新しいのを用意して入れておかなければなくなるわ」


「そっかー 見えない袋だー。入れておかないと出てこないんだ。」とちょっと残念そうなロジャー


「見えない倉庫だろう」とケビン 


 がやがやと料理がうまいだの マジックバックに重さはあるのか、どれくらいはいるのかと皆が話し出す。


「お互い譲り合ってお替りして 鍋が空になるまで食べてね」と告げると


「おかわり欲しい人手を上げて!」とロジャーが言い出した。


ライトとレオンが「はーい」と手を上げると ほかの男たちも照れくさそうに手を上げる。


「おばさん達は?」エレンが聞く


テレサがこたえて「私達はもうお腹いっぱい」


「私もおなかいっぱい」とエレン


結局 ロジャーと大人の男達で鍋の残りをわけあうことになった。


私は「スープだけ欲しい 具はいらない」と言って汁だけもらった。


(実は私 女性の椀にだけ肉を一切れづつ多くよそっておいたんだ。

 おそらく女性達は お代わりをしずらいだろうと思って^^


 ちなみに私の椀には 男達と同量の肉を入れた。

 村人たちに しっかりと肉を食べて 栄養をつけてもらいたかったから。)



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