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39話:急いで病院で検死

 そこで急いで、ベテラン介護士を呼ぶと、おでこに手を当て、なくなっていますと言った。そこで池田の家に電話をかけると、池田が来ると午前3時になっていた。池田が、救急病院に電話をして状況を話すと、確認のために連れてきなさいと言われ、池田が自分のステップワゴン運転し、ベテラン介護士さんと富島節子を伴い、後部座席を平らにして、布団にA子さんを寝かせて病院に着いた。


 ストレッチャーでA子さんが運ばれ、当直の若手医師が脈をとり、ドクターライトでA子さんの目を見て、瞳孔が開いてるのを確認して、ご臨終ですと静かに言った。その後、診察すると、食べたものをもどし、喉につまり、一部が肺に入って、窒息して死んだことがわかった。そして病院に遺体を預かってもらう手続きを取り、看護施設に帰っていった。その後、池田が、電話で、朝8時に葬儀社に連絡した。


そして葬儀社に霊柩車で遺体の処理のお願いと、斎場の空き具合を調べてもらえるように言った。その後、A子さんの連絡先の家に電話すると娘さんが出て驚いて泣いた。9時半頃に霊柩車が介護施設に来て、池田が乗り込んで、病院へ向かった。病院では、死亡診断書は午後15時までには渡せると言われた。A子さんの遺体を棺に移し、ドライアイスを入れて、老人介護施設に戻った。


 葬儀は立川葬儀所で、8月25日、11時から空いてると教えてくれた。10時過ぎに介護施設に帰ると、A子さんの子供さん2人が来ていて、棺の中の亡き母の姿を見て、号泣していた。その後、大変お世話になりました、本当にありがとうございますと礼を言われた。そして落ち着いたと頃を見計らって、葬儀は立川葬儀所で、8月25日、11時から空いてると伝えると電話しておさえたようだ。


 その後、池田がA子さんの娘さんに、近くの病院に死亡診断書をもらって、役所で手続きを取るように使え、葬儀社と葬儀の打ち合わせなどをして下さいと伝えた。すると、何から何まで、お世話になって、ありがとございますと、お礼を言われた。また、この介護施設での手続きも済ませていって下さいとお願いした。A子さんの話を終えると、池田が、介護施設の人の事の顛末を話した。


 やがて涼しい秋、を迎えた10月23日、日曜日の夜21時、仕事を終え、池田が、研修の富島節子さんを車で自宅前、送る事にした。車中で、私の22歳の誕生日ですと富島さんが打ち明けた。誕生日か、途中のファミリーレストランで、お茶していこうかと言うと、良いのですかと良いのですかと聞くので、スマートフォン持ってるから、何かあれば直ぐ電話が入ると言った。


 ファミリーレストランで、池田がノン・アルコールビール、富島さんが赤ワインで、誕生日の乾杯をした。富島さんが、ほんのり顔を赤らめて、来年、就職、池田さんの所で働こうかなと言うと、池田が、大感激するよと優しく言った。ところで、池田さん、いつも優しい。でも、誰にも、優しいのねと、ちょっと不満げに言うと、良いだろうと笑うと、駄目、私にだけ優しくして欲しいとつぶやいた。


 ちょっとふざけて、就職したら、こんな、おじさんだけど、付き合ってくれると、池田が聞いた。少し間を置いて、優しい人だから付き合ってあげると言うと、驚いた様に、それはうれしいなと小さな声で言った。年齢なんか関係ない、良い人かどうか、優しく、誠実な人かどうかの方が、重要よと答えた。最後に、富島さんが、池田に、お金あると聞くと、何とか暮らしていける分位ねと笑った。

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