住めるか、住めないか
「よし。じゃあ、私は今から必要最低限の物を出す」
「どこに置くんですかー?置き場ないですよ。ベットはどうするんですか?着替えは?あと」
「ああーー!!うるさいっ!そんなに私を家から出したいの?」
「当たり前だ」
ジャファミンの質問に僕は即答で答える。
「ふん、じゃあ良いわ。私が貴方を驚かせれば、この家に住めるのね?」
いや、誰もそんなこと言ってませんが?と言う僕の気持ちはつゆ知らず、ジャミファンは勝手に話を進めていた。
「すっ、すごい…」
ベットを作り上げたジャファミンは、僕のセリフを聞いた途端、
「じゃあ、私はここに住んで良いのね?」
と言いニヤリと笑った。
「うーん…。それとこれは別だし…」
「何それ!じゃあ、さっきの沢山の質問に答えればs」
「住めない」
電気神は、僕の代わりにすかさず言ったが…。
「じゃあ蒼莉の部屋で暮らすわ。きっとそんなに狭くないでしょ?あ、そうだ。着替えは必要はない!」
「「「えっ……??」」」
爆弾発言に三人の声がそろう。
「じゃあ、その服は…。むちゃくちゃ、汚い…?」
電気神がおそるおそる聞く。そんな彼を、ジャミファンは睨むがきちんと答えた。
「ううん。魔法で綺麗にしてるから大丈夫」
「じゃあ、体も?」
「うんっ!」
半ば諦めた僕はジャファミンを蒼莉の部屋に案内した。
「あー、部屋、意外と狭いね」
「まあね。前はおばあちゃんが使っていたよ。1,5人分ぐらいの広さだから」
「これじゃあベットが入らないね…」
蒼莉の部屋の中は、以下のように配置されている。
奥に一つの机がある。その右隣には、水色のタンスがあり左隣に大きなガラス窓がある。タンスの手前に、青色のふかふかのベットがある。これらの品は、彼女の家から持ってきた物だ。
「ふふんっ。この私を誰だと思っているの?魔人よ。ベットだって、浮遊できるわ」
彼女はそう言ってやってみた。しかし…。
「朝起きて、目が覚めたらベットの裏は嫌だ」
蒼莉の批判を受けたため、ジャファミンはこれを受け入れベットをハンモックにした。