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未来視(チート)で掴め!  作者: 戌井さなきち
3/8

第二話 説明長くってゴメンさい

もうちょっと説明続きます。

かくいう俺も、そんな彼女に惚れていた。


初めて彼女を女の子として意識したのは幼稚園の卒園式、

はやくもませていた俺には代表として答辞を読んだ絢香の

幼いながらも気品すら感じさせるその佇まいは

とても眩しく映っていて

同じく幼かった努は一目で恋に落ちてしまった。


俗にいう一目惚れである。


そしてベタ惚れだった。

1万年と2千年前から惚れていた。

あなたと、合体したい(意味深)。

いやこれじゃ意味深じゃなく直球だな。



そんな訳で好きになって約10年。


未だに関係は当時とほぼ変わらない。


いや、10年という学生にしては長い時間を

共にした分、信頼や友情といった点については

まず間違いなく増えているのだろうが。

だが、努が欲しいのはそういったものだけでは

ないのを彼女が気づく様子は未だにない。

家も隣で親同士も仲が良く、よく遊んだりもした。

小さいころはお風呂だって一緒に入ったこともある。

いいだろう。

うらやましいだろ。

だが、内心ドキドキしている努に反して

絢香は弟を見るような優し気な瞳でこちらを

見ていたのでそれになんとなく気づいていた努は

何も言うことができないままでいた。


確かに気持ちを伝えてもっと進んだ関係にと

思うことも何度もあったが、それ以上に


「今のこの関係を壊したくない。」


お隣で親同士も仲がいいという特権を使い、

今まで築いてきた信頼、信用が

(もし振られてしまったら。)

その瞬間にすべて跡形もなく崩れ去ってしまうのではないか

という恐怖が努に思いを伝えるための一歩を

踏み出させないでいた。


そんなこともあり、告白することだけはついぞできていなかった。

今まで必死に悩み、何度も挑戦しようとして

その度にその恐怖に足が竦み、先にすすめなかった。 

だが、それはこの際どうでもいい。


(これで告白の準備は整った。)


そう、この主人公、努は

この幼馴染に告るためだけにこの偏差値トップの高校

私立歴祭学院へと入学したのであった………。


ちょっとストーカーみたいだけど

好きなだけだから気にしないでねっ!





この社会は「学力絶対主義社会」である。


まず、この社会制度の説明から始めようか。

まあ名前の通り、人ひとりの人生全てが学歴で決まる。

そんな社会構造になっている。

幼稚園での学習はもちろん、小学校の入学受験や中学校での

ミニテストの点数、家庭学習の内容などまで、すべての学習要素がその後の人生に

大きく影響してしまうような制度になっている。

学力最優先なので部活特待はもちろんのこと

学力以外での入学などは一切ない。


そのため、親は幼い頃から多額の養育費もとい「学習費」を

子供の未来のために惜しげもなく使い、

子供の方もそんな親の期待に応えるため、そして

自分の将来をより良いものとするために

文字通り「必死」の状態になってまで

学習を続けるのである。


こんな社会だったら軽くタヒねるな。

作者頭悪いからね。


そんな社会でこの学校、私立歴祭学院は

日本でもトップの偏差値と知名度を誇り、

数々の偉人や閣僚を生み出し続けて来たのもあって

この学校に入るだけでも将来を約束されると評判の高校だった。


さあ、そんな所に入学してきた主人公。

当然頭がいい………はずないよね!

よかったらただのお勉強小説になっちまうよ。

そんなのだれも買わないからね!


そんな受験生しか買わないような小説は

書く気すら起こらないので主人公の頭も

とっても悪くしてみました作者みたいに。

どのぐらい悪いか例を出してみよう。


よくある中学の学力テスト。

まぁクラスの平均が100点中70点だとしよう。

悪かった人でも50点くらいだったそのテストで

努は39点だった。

その他の教科も似たようなもので

絢香に苦笑いされたのはいい思いである。


簡単に言うと、「赤点ギリギリいかないくらい」が

努のこれまでの成績だった。


当然、歴祭に入学したいといったときには

親に絶対無理だと太鼓判を押されたし、

進路調査票を見た担任の先生(男)からは

「こいつ何いってんだ」みたいな目で見られ

どうしてもという旨を伝えると

「そうか……まぁ何事も経験だ。

一度落ちるのも自分を見直すいい機会だろう。」と

呆れ顔で落ちる事を宣言されてしまっている。


まあ、もちろん頭の悪い努が入学できたのにも

ちゃんとカラクリがありまして。

そんな頭のできていない少年が

どうやって歴祭学院に入学することが叶ったのか。

その話もしていこうか。

……

………

…………。


開始早々三週間ほど遅れてしまい、見てくださっている方々には

大変申し訳気持ちでいっぱいです。

引っ越ししていたこともあり、このような遅れが

出てしまいましたがもう少しで落ち着くので

そうなればもっとはやくに更新できるようになるかと思います。


なるべく早くできるようにしますので

今後ともよろしくお願いいたします。

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