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転生世界の野望(仮)  作者: even
第1章 幼少期
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ミリア式改

フラプライダからの難民が激増していた。実際200人の村に対して難民が500人を超えようとしていた。


「族長!村に難民が住める広いところがありません どうしましょうか」


「仕方ない農地を移動させそこに難民が住めるように土地を開けてしまおう」


「分かりました。しかし、そうすると木柵の移動が大変になります」


「大丈夫だ、移動じゃなく新規設置でいく」


「分かりました」


「しかし、なぜ難民が増えたんだ?戦争が近いのか?」


「そうかもしれません」


「巻き込まれるかもしれない・・・準備した方がよさそうだな」


「わかりました」


「それと石灰岩採掘所はどうなった?」


「順調であります。第一、第二、第三主坑道が完成しています。」


「ほうほう ついでに食糧貯蔵量もふやさないとな 村の貯蔵庫の拡張工事も入れるぞ」

「わかりました」


そのころ鍛冶屋「鉄の意志」では


「もうそろそろこのミリア式を改良しよう」


「お!また来るのか?」


「これを見てこの部品とか作れる?」


「鉄があまりないからなぁ・・・・でも作れないこともない」


「どのくらい時間かかる?」


「14日くらいかな 複雑かつ小さい部品が多いのでな」


「二週間待ちか~わかったよ~」


待っている間にリミアは記録したノートをもう一度確認する


「次は大砲の改良に移行したいけど元の大砲が無いからどうしようもないかな 手榴弾の類なら出来そう」


「手榴弾とな?」


「そう手榴弾 ガラス瓶に火薬と弾丸や鉄くずを入れて導火線を挿して投げるやつね」


「ほう・・・」


そして、14日後


「出来たぞ」


「待ってたよ」


手に持った新型銃を銃身と肩当ての間を折った


「良く出来てる、装填してみるね」


そう言うと装薬と弾丸が一緒になった前回使った物を改良したやつを装填し火口に火薬袋から少量の火薬を入れて

引き金を引いた


パン!


「動作は正常 いい感じ」


「よかったよかったかなり作るのに手こずったから安心したよ」


「連続で撃ってみるね」


「おう」


装填、火口に火薬、撃つ 従来のマスケット銃とはくらべものにならないほどの装填速度が実現した毎分4発の物が毎分20発程度まで

早くなった


パンパンパンパン!


「これなら1丁で20丁のマスケット銃並の火力ができるな」


「そうだね お父さんに完成したもの見せてみようかな」


「族長がどんな顔になるか面白そうだな 見せつけてやればミリアちゃんの実力を理解してくれると思うぞ」


「ありがと お父さんに見せつけてくるね」


ヌルと別れて自宅に向かう その途中南西門の見張りがミリアの格好に驚く


「何だあれは!ミリアちゃんが見たことのない銃をもってるぞ!族長に報告だ!」


「ただいま! 私とヌルで作った銃持ってきたよ!」


「お帰りミリア な・・・・なんだと!貸しなさい」


ミリアはミリア式改をエーリッヒに渡した


「ミリアこの銃は・・・・どうやって撃つんだ?」


「ここをもってこうすると折れるからそこからこの紙の包みを入れて上のお皿に火薬を少量いれて引き金を引くだけだよ」


ミリアはエーリッヒに装填から射撃までの動きを教えた


「装填が楽だなしかも早く終わる」


「そこが一番のミソね 今までだとどうしても装填が遅くなってしまうから ためしに外で撃ってみて」


「ほう」


ミリアとエーリッヒはこれまで射撃試験をしていた場所に向かった


パンパンパン!


200m先の目標に向かって撃つ


「ほおこれはすごい 今までの銃より精度が高いな」


「その秘密は銃身の中にあるよ」


「ほう・・・この溝か?」


「そう、それが精度を上げる工夫。難点は生産性が悪いことかな」


「生産性が悪くても余るほどの性能だ本当にミリアとヌルが作ったのか?」


「そうだよ、まぁ例の夢の記録ノートからなんだけどね ニヒヒ!」


「分かった・・・お父さんの負けだ。今度からお父さんに一言言ってから作るんだぞ」


「お父さんありがとう!」


こうしてミリアの銃が認められた


「それでヌルよ」


「はい?族長」


「石灰を売った金でこのミリア式改の生産を担当してくれないか?どうも隣の国が戦火に見舞われそうなのだ。それの保険として」


「わかりました族長 それとミリアちゃんがまだ作ってないものがありそう」

「それは何だ?」


「よくわからないんですが弾薬関係みたいです」


「ミリアまだ私を驚かすのか?あの夢を見るようになってから変わってしまったな」


「族長?夢とな?」


「1年くらい前に変な夢を見ると言ってね」


「そしかし女の子なのに銃とか前からおかしいなと思っていました」


「私にもわからないんだよ女の子はもっと・・・料理屋とか花屋に憧れるものだと思ってた」


「族長に似て勇ましい女になりそう」


「勇ましい・・・・か」


すこし悲しい表情をするエーリッヒであった

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