試作マスケット銃
ミリアは次の日から射撃を教わった
銃身の前部から火薬を適量入れそのあとに弾頭となる鉛の球体をラマーと呼ばれる押し込む棒で押し込む
その次に火縄の部分を4/3持ち上げて火皿に少量の火薬を入れる そして構えて撃つのである
この方法では熟練の銃士でも1分に2発が限界である
「装填が大変・・・・」
「それがマスケット銃だからね しかし初めて撃つのかい?初弾で円の中に入るのはすごいぞ」
「えへへ ありがと」
その時ミリアが装填すると3分くらいかかってしまっていた
4日が過ぎミリア考案の溝入り銃身のマスケット銃俗にいうライフル銃が出来上がった
今までと同じように前部から装填しようとすると食い込ませて回転を与える機構なのでライフリングがないマスケット銃より硬くて装填しずらくなっていた
「くっそ硬いな・・・仕方ないよね食い込ませてるんだから」
「ミリアちゃん こんな銃使い物になるのかい?」
「撃ってみないとなんとも」
パン! マスケット銃と同じように50mの距離で撃つ
「あまり変わらないけど 弾速早くなったかな?」
「次は100mで撃ってみてくれ」
装填....射撃 パン!
ミリア「お! 50mのときと同じくらいの精度になってる!」
ヌル「ほうほう 次は200mで撃ってみてくれ」
装填....射撃 パン!
「お! 当たる!100mのときよりばらけるけどまだ円の内側に!ヌルおじさん成功だよ」
「すごいなこれ ミリアちゃんなんでこんな構造思いついたんだ?不思議でならないんだが」
「夢の中の前世の記憶でね」
「そうなのか」
「今日はこのあたりで店に戻ろうか」
「はーい」
ミリア達は店に戻った
「この新しい銃の名前なんだけどミリア式マスケット銃ってどう?ヌルおじさん」
「いいんじゃないかな」
ミリア「それと弾薬なんだけどこんなのどうかな?一定量の火薬と弾を紙で包んだ物」
ヌル「ほう」
「装填するときいちいち火薬の量を量り入れて弾を押し込む時間が短くなると思う」
「試してみようか」
次の日
新型の弾を試すために同じところに来ていた
弾薬を包んでる紙を千切る
火口に火薬を少量千切った弾薬袋から入れる
銃身の前から残った火薬を入れる
弾頭と千切った残りの紙ごと入れる
射撃
「どうかな?」
「早くなってるよ」
マスケット銃の連射速度が毎分4発 ミリア式の連射速度が毎分2発
「成功だな」
そして、いろいろしていると1年が過ぎようとしていた