砲の試射試験開始!
前の製図から4日経ち、気力が戻ったミリアは新型砲の砲弾の設計に入る。
これまでの砲弾は球体であり、無回転で飛翔する事から射程や精度が低く有効な射程が500m程度であった。この射程を伸ばすためにライフリングを導入したが、砲弾かそのままであるとそのライフリングに食い込む面積が少なく回転力が弱い、しかも、ライフリングを施したゆえにせっかくの爆発力か損なわれてしまう。
こうしたことから弾頭は円柱に円錐がくっついた形でミリアは設計を始める。
ミリアは、榴弾・榴散弾・煙幕弾などを設計。
榴弾は黄色の帯、榴散弾は赤色の帯、煙幕弾は白色の帯にしてわかりやすくした。
ミリア「よし・・とりあえずの設計はおわった・・しかし、1月ちょいかかってしまった・・・」
ミリアは奥の部屋から出る。
ヌル「終わったか」
ヌルはいつものように答えた。
ミリア「終わったよ~ところで砲のパーツはどうなった?」
ヌル「新型砲は半分ほど、改修砲は完成だ」
ミリア「ほうほう、改修砲の試射しよう」
ヌル「そうだな」
二人は鍛冶屋の倉庫から近くの開けたところに運んだ。
ミリア「この砲二人で運ぶには重すぎるね、魔法使わないと・・」
ヌル「そうだな」
改修砲は400kgあるから実質200kgを動かしていたのだ。
改修砲を展開し装填準備をして休憩してると、ヌルが弾頭と装薬を追加で持ってきた。
ヌル「持ってきたぞ」
ミリア「では試射をはじめよう」
砲口から装薬→押し込む→弾頭→火口に火薬→砲の角度を調整
あとは射撃するのみになった。
ミリア「よし・・・てーーーぃ!」
ドーーーンっと今までの砲より少し腹に来る音である。
今までと同じ角度で500mの射程であったがこの改修で800mまで引き上げる事に成功
ミリア「私が設計した砲の方では計算上5000mまで伸びるけどこれはこれで成功かな」
ヌル「5000だと!」
ミリア「そう5000 多分音も違うだろう」
こうして、改修砲の試射は終わったのである。